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そろそろ五輪相場から業績相場へ

今週の東京市場はオリンピック効果で3連騰の後、昨日僅かに調整しましたが

先週末の株価に比べると日経平均+3.8%、TOPIX+3.2%程度の上昇幅で

建設株を筆頭に五輪関連銘柄がド派手に上昇した割に過熱感は殆ど感じませんでした。

つまり五輪祭りの参加資金を捻出するために売られた銘柄も多かったということだと思います。

 

またテクニカル的には5月以降の三角保ち合いを上抜けたことから

まだまだ相場に勢いが残っている可能性があり

しかもまだ5月・7月それぞれの高値に達していないことや

騰落レシオも101.6で5月・7月のピーク時に140を超えていたことを考えれば

過熱感は殆ど無いと言っても良さそうです。

 

ただオリンピック相場もそろそろ終了し

早速今日から業績相場に逆戻りするかも知れません。

つまり夢から覚めて現実に戻るという訳で

ここから先は国策銘柄といえども、猫も杓子も買われる相場は終わり

経営基盤のしっかりした銘柄を中心に右肩上がりの相場が作られるのではないでしょうか。

 

しかも近頃の東京市場は外国人比率が63%にまで達していると言われ

海外のバリュー投資家やグロース投資家にとって

東京五輪関連銘柄は当然ターゲットの一つになるでしょう。

但し彼らはファンダを重視しますから、建設株や不動産株に関しても

「寄らば大樹の陰」という方針で投資すれば成果獲得の確率が高まると思います。

 

無論短期投資中心の人はこの限りではありませんが

あくまでアベノミクスの延長線上で東京五輪が実現したと解釈すれば

安倍政権は世界が歓迎する久々の安定政権になる可能性が高く

安倍氏の任期中は株価の上昇傾向が続くものと思われます。

 

つまり中長期投資には打って付けの相場環境が整いつつあると言えそうですし

成長戦略に関わる国策銘柄は意外に絞り込みやすいため

漸く腰を据えて投資出来るチャンスがやって来たという印象です。

 

ところで来春の消費税率8%が事実上決定したことから

住宅や自動車といった高額品の駆け込み需要が発生すると思います。

ただ仮需が終わった後は需要が減る訳ですから仮需で株価が上がるというのも可笑しな話ですが

現実は仮需でも業績が伸びると株価は上がり、決算時の当期予想が仮需を差し引いた

ダウン予想になれば倍返しで叩き売られることになるだけです。 何とも面倒臭い話です。

 

この先は余談ですが、消費税増税で確実に恩恵を被る銘柄の代表は6588東芝テックでしょう。

同社は各種レジスターの製造・販売・メンテナンス等を行っており

国内シェアは流通業者向けPOS(販売時点情報管理システム)を含め50%

世界シェアも30%に及んでいます。

しかも消費税率が変わるとシステムの変更が必要になると同時に

この機会に新たにPOSを導入する企業や個人事業主が現れることも充分考えられるという訳です。

 

POSに関して → http://chourisyokuhinconsulting.blogspot.jp/2013/04/1pos.html

 

(お断り)

私は決して東芝テックの関係者ではありません。

また買いを勧めている訳でもなく、消費税増税で一時的に恩恵を受ける企業もあるという事実を

ご紹介したまでですのでくれぐれも誤解のない様お願い致します。    

 

 

 

 

 

 

 

 

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