TAROSSAさんのブログ
為替差益が追い風となり輸出企業が相次ぎ業績予想を上方修正
輸出企業が、平成26年3月期の業績予想の前提となる想定為替レートを円安方向に修正しているようです。
SMBC日興証券の集計によると、平成25年4~6月期決算を発表済みの企業のうち、公表された想定レートの平均は1ドル=93円40銭となり、期初から1円以上、円安に修正されたそうです。
自動車業界などは、想定レートの見直しとともに通期業績予想を上方修正するケースが多く、為替差益が追い風となっているようです。
ただ、足元ではやや円高に振れており、今後の為替相場の動向が輸出企業の通期業績の改善幅を左右しそうです。
ブリヂストンは、平成25年6月中間連結決算が増収増益となったと発表しており、原材料価格下落のほか、円安により輸出採算が改善したのが要因で、1ドル=89円だった想定レートを1ドル=95円に修正したそうです。
同時に平成25年12月期の連結営業利益予想を従来の3820億円から4千億円に引き上げたそうです。
想定レートを円安方向に修正して92円とするとともに、平成26年3月期の連結業績予想を引き上げたのはトヨタ自動車で、対ドルで1円円安が進めば、年間で400億円の営業増益要因となるそうです。
セイコーホールディングスが発表した平成25年4~6月期連結決算では、円安で売り上げが伸びましたが、国内の販売減と相殺され、営業利益は前年同期並みであり、平成26年3月期の通期業績見通しを据え置いたそうです。
ただ、8日のニューヨーク外国為替市場の円相場が一時、1ドル=95円台後半を付けるなど円高に振れているものの、これ以上大きく円高に進むとは考えにくいとの見方が大勢のようです。
1ドル=100円前後になれば、さらなる上方修正があるかもしれませんね。