まはいさんのブログ
ブログ
"NISA"は宣伝の割に使えない非課税制度
"NISA口座開設で5,000円プレゼント"の張り紙に惹かれて某銀行の資料をもらってきました。
熟読してみると、羊頭狗肉でした。
売却損益が非課税
NISAって何?←日本証券業協会リンク
この件は日経新聞の記事で気になったのですが、根拠法は開示されていないようなので、協会の開示です。
NISA口座で生じた売買損失は、課税される他の口座(特定口座・一般口座など)の収益との損益通算はできず、また損失の繰越控除もできません。
確かに明記してあります。
売却益だけが非課税だった小泉政権での少額投資非課税制度と異なり、売却損益が非課税です。
売却益が非課税になる反面、売却損を控除できません。
確率論的に非課税でも何でも無い
あやうくセールストークに乗せられるところでした。
塩漬けは2027年まで
売却損は税務的に丸損の制度なので、とにかく売却益を出すしか無いのですが、2027年でいったん制度は洗い替えられます。
不幸にも含み損になってしまった場合は、値戻りを待てるのは2027年末までです。
期限の利益が限られる制度です。
配当非課税
NISAのメリットは配当非課税に尽きます。
これではかつての投資マル優と同じです。
ところが、かつての投資マル優のように元本保証型の商品を選べません。
良くてせいぜい5%の配当の20%が非課税ですから、元本に対して良くて1%の非課税にしかなりません。
元本の価格変動に比べたら微々たる非課税です。
J-REATくらい?
株式の場合は配当控除があるため、配当非課税のメリットは良くて1%ではなく、実際は良くて0.5%です。
ただし、J-REATはもともと配当控除が無いから、良くて1%ということになります。
配当控除の無い投資信託なら、同じように良くて1%の配当非課税のメリットが有りますが、売却時の信託財産留保額で0.2~0.5%持って行かれます。
結論:NISA使えない!
参院選前に騒げば見直してくれるかも知れないので、とにかく党支部に政策不満を上げてみます。
いちおうNISA口座を作りますが、相当に配当利回りが高いJ-REATを買う気にでもなったとき以外はNISA使いません。
とりあえず、使う気も無いNISA口座を開設して5,000円もらい逃げしようかな。
-
タグ:
ミセス・ラベンダー さん コメントありがとうございます。
月寒の遠軽信用金庫で5,000円の貼り紙を見掛けて惹かれました。
しかし、信金にNISA口座を作っても、品揃えは薄そうです。
「確率論的に非課税でも何でも無い」
しかし、損はマイナス100%までですが、益は可能性としては無限大なので、極めてハイリスク・ハイリターンな銘柄では美味しい可能性が高いです。
逆に、普通の銘柄では非課税でも何でもありません。
普通の銘柄ならJ-REATくらかな。