ニッパチの星さんのブログ
経済成長には中国・韓国との関係改善が必須。
与党の方々は、「政権発足から半年で日本を覆っていた暗く重い空気は一変した」と自画自賛されていますが、実際には野田前政権時と政策に大きな違いは無いと思います。
大胆な金融緩和で先行き期待と見かけの株価(円ベース)が上昇しているのは、当然の成り行きで、短期的にはマインドを好転させるので、悪くない政策だと思いますが、過度にやり過ぎると、国債利回り上昇、過度のインフレ、通常ベースに戻す時のショックが大きくなる等、成功するかどうかは不明です。また、貿易収支が悪化していることから、マイナス面も見られます。
従って大胆な金融緩和政策の評価は中立です。
私は現状のマインドが良化し経済が好転しているのは政治が安定化している影響が大きいと思います。昨年は、国会では野党の方々の野田前首相いじめと与党の分裂により、空転し、一部の政治家とマスコミの扇動により、尖閣問題が発生し、中国での反日デモ等衝撃的な出来事がありました。
また、同様に一部の政治家とマスコミの扇動により、原発反対のデモが拡大し、政権を不安定にさせました。これらの状況により、消費者と企業経営者のマインドは最悪となり、国内外の投資家は日本株を売り(一部の先見性の有る方々や扇動を推進された方々は底値で買い又は買戻し)ました。
昨年の日本は、現状政治が不安定なブラジルと同様か?
私が今一番懸念しているのは、参議院選で自民党が圧勝することです。
圧勝した場合、右傾化が益々進み、靖国参拝、歴史評価見直し、憲法改正、軍事力増強、等で中国・韓国との関係が更に悪化し、昨年と同様の反日デモ等が起こることです。
その場合経済成長が抑制され、株価が低迷するのは避けられないものと考えます。
従って与党が過半数割れし、国会のねじれ状態が継続した方が日本の将来にとっては良いと考えます。今国会の法案の成立は野党の前向きな提言と協力により大幅に改善しており、国会は正常化しています。昨年のようないじめや暴言もほぼ無くなりました。
政府が最優先でやることは、大きく国益を損ねた、歴史問題に関する海外各国の懸念を払しょくし(政府見解をもとに戻す)、 米国及び韓国との関係改善を図り、中国に付け入る隙を与えないことだと思います。
その上で、中国との関係改善を図る為、尖閣問題を解決することです。それには、尖閣を昨年以前と同様な状態に戻すことです。
方法や解釈は色々あると思いますが、妥協点を見出し、両国を昨年以前の友好外交と互恵関係の状態に戻して頂きたいと考えます。
今後、特に注意を要するのは韓国の方針転換で、中国と韓国の親密化です。これにより南北の関係は急速に改善するものと予想されます。その場合北朝鮮の攻撃対象が日本に向けられる可能性が高くなります。
従って、「機が熟すまで待つ」などとのんびり構えるのではなく、早急に、中国との関係改善に取り組んで頂きたいと考えます。
追伸
今後の日本株価がどうなるか全く解りませんが、外交、国内政治、選挙結果予想、外部環境の変化等により、大きく変動する可能性があると考えます。従って、割安と考えられるものの押し目をコツコツと買い進め(目標まで上昇したものはコツコツと利益確定)たいと思います。
但し昨年と同様のパターンも充分有りえる為、底値圏と思われる場合でも信用余力100%をキープした上で投資を行うことが無駄な損切りを抑えるのに有効だと考えます。現状は若干高値圏にあると考えます。
証券業界の方々は損切りが重要とのことですが、投機筋や胴元の餌食にならないように、信用買い・売り共に注意を要すると思います。
尚、昨年とは異なり、野党は何でも反対では無く、前向きな提言が多く、現状の国会がねじれている状態の方が、与党の暴走を抑え、経済成長、財政再建、行政改革、近隣諸国との関係改善等が進められると思われますので、与党が圧勝しない方が、日本株上昇が期待できると思います。
詳細は全く知らず妄想にちかい思い付きですが、その根拠は次の通りです。
巨額の軍事費を使い、財政に余裕が有り?、外貨準備も充分?、である。
万一の場合と海外投資家の不安を抑制する通貨スアップ協定を英国やフランス?と結ぶ等万全の態勢を整えているように思われ、また、最悪の事態が発生しても、一党独裁で有る為、あらゆる政策が取れように思います。
昨年の反日デモ時と同様に完全なコントロール範囲にある可能性が高いものと推定します。
反日デモでは、物的破壊は酷かったですが、日本人への危害は皆無?でした。
恐らく、日本や欧米各国の反応を確認し、調子に乗って反政府運動をした者のチェック等で成果を上げたものと予想します。
従って今回の金融不安?に於いても、日本や欧米各国の反応や影響を確認し、中国株への影響と空売り状況等をチェックしているものと予想します。