三越伊勢丹HDが中国東北部の瀋陽(遼寧省)で展開した百貨店「瀋陽伊勢丹」と、ヤマダ電機の南京店(江蘇省)が31日、相次ぎ閉店したそうです。
いずれも人口が頭打ちの日本市場を補完するため、中国の巨大市場を期待して進出したようですが、見込んでいた需要を取り込めなかったようです。
瀋陽伊勢丹は2008年に出店し、売り場面積は3万㎡で、近隣の7市と合わせて2400万人の巨大商圏を視野に入れたようですが、隣に「グッチ」「ブルガリ」などの高級ブランドをそろえた地場の百貨店もあり、5年で撤退となったそうです。
最終日は7割引きセールを展開し、多くの客でにぎわったそうです。
売り場面積1万6000㎡のヤマダ電機南京店は進出からわずか1年での閉店で、日本式の家電量販を武器に中国の大手、蘇寧雲商集団(旧蘇寧電器集団)の本拠地に挑みましたが、沖縄県の尖閣諸島の国有化に反対する反日デモで不買運動が拡大し、売上げが低迷していたそうです。
損切りと同じく、撤退は早め早めに決断した方がよさそうですね。
3099:1,276円、 9831:3,855円