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ホルモン生む細胞を作製 iPS貧血治療に可能性

 さまざまな組織や臓器の細胞になる能力があるヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、骨髄で赤血球が作られるのを促進するホルモン「エリスロポエチン」を生み出す細胞を作製することに世界で初めて成功したと、香川大と京都大の研究チームが23日発表した。

 エリスロポエチンは主に腎臓で生成される。慢性の腎臓病になると十分に作られなくなって赤血球も産生されず、重い貧血になり投薬などの治療が要る。

 チームは、作った細胞から生み出されたエリスロポエチンを腎不全のマウスに投与し、貧血を改善させることにも成功しており、腎性貧血の治療や発症の仕組みの解明に役立てたいとしている。

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