バイオや倉庫株、気が早い株式市場
株はまた、環太平洋経済連携協定(TPP)により貿易が増え倉庫の需要が高まるという
期待から上昇しているという。しかし、TPPはまだ協議に参加するかどうかの、いわば
入り口の段階で激しくもめている状態である。TPPの交渉ではさらに国同士の駆け引き
やせめぎあいで、協定成立にこぎつけることができるのか、内容がどうなるか全く分か
らない。
最近暴騰しているバイオ関連株にしても、山中教授のノーベル賞受賞を契機に政府が
IPO細胞に関する事業を支援することを表明して各種の施策を打ち出してはいるが、IPO
細胞を使った医療がどのように進展するのかは非常複雑かつ長期間の紆余曲折が見込ま
れる。未知の分野でもあるし、高度な臓器については安全性の検証や倫理的な問題で5
年や10年という単位を要するはずである。ましてや、個別企業の収益にどの程度の影響
を及ぼすのか見通すのも非常に難しい。
この辺りの分野については、株式市場は期待が先行しすぎで、やや気が早いと思われ
る。
っているような企業を探す等したほうが賢明ではないか。
最終更新:8時00分
記事元
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20130304-00903001-fisf-market.vip