景気判断、４か月連続引き下げ

[arama-さん]

　景気の後退が鮮明になりました。政府は、景気の基調判断を４か月連続で下向きに改めています。

　「（景気は）厳しい状況にあるだろうと思う」（前原誠司経財相）

　政府は今月の月例経済報告で、景気の基調判断を「このところ弱い動きとなっている」と下方修正しました。４か月連続の引き下げは４年ぶりです。

　世界経済の減速を受けて自動車販売など個人消費が冷え込んだことや、企業の設備投資も落ち込んだことが主な要因です。

　一方、野田総理大臣は１６日朝の閣議で、景気を下支えするための総合的な経済対策を今月３０日に取りまとめるよう指示しました。今年度予算の予備費を使用して緊急性の高い対策を前倒しで実施するもので、数千億円規模に上るとみられます。

　このほか補正予算の編成も視野に入れるとしていますが、解散後の政権が景気対策を打ち出すのは異例です