小野グループ３社、負債総額４９０億円

[arama-さん]

　会社更生手続き開始を申し立てられた自動車ホイール製造のワシマイヤー（福井市）など、小野グループ中核３社の保全管理人を務める新保克芳弁護士が３日、富山県高岡市のワシマイヤー高岡工場で記者会見した。負債総額を４９０億円としたうえで、経営再建は可能との考えを示した。

　さらにワシマイヤーとワシ興産（東京）、眼鏡用プラスチック製造のアサヒオプティカル（福井市）の３社の粉飾決算に触れ「一部のトップによるもの。現場は知らなかった」と指摘した。

　東京商工リサーチ福井支店によると、グループは都内の住宅メーカーの経営再建支援の失敗などで損失を重ね、３社は２００２年ごろから粉飾決算を繰り返したとされる。グループの小野光太郎代表や息子の稔副代表らは既に辞任している。

　債権者は計３７０社。１１月中にも会社更生手続きの開始決定がされ、来年春ごろにスポンサー企業選びを終えるという。

　ワシマイヤーは国内最大のアルミホイールメーカー。取引銀行の福井銀行が１０月２６日、３社の会社更生手続き開始を東京地裁に申し立て、保全管理命令を受けた。