救助の乗組員９人、家族と再会 捜索断念に「残念」

[arama-さん]

救助の乗組員９人、家族と再会　捜索断念に「残念」

2012年9月29日 08時49分

　宮城県の塩釜港に到着し、家族らに迎えられる堀栄丸の乗組員（中央）＝２９日朝

 

　宮城県沖の太平洋で２４日未明、三重県のカツオ一本釣り漁船堀栄丸と貨物船が衝突し、堀栄丸の１３人が行方不明となった事故で、救助された９人が２９日早朝、仲間の漁船で宮城県の塩釜港に到着し、家族らと再会を果たした。

　救助されたうちの１人、堀口剛漁労長が記者会見し、「ご迷惑を掛けました。（台風により）捜索を断念して帰ってきました。残念です」と語った。

　堀口漁労長によると、貨物船は真横から衝突したとみられ、堀栄丸は左から押し倒されたような形となり、１０～２０秒で浸水したという。

　事故当時、当直は３人いたが、荒天のため貨物船を確認できなかったとの認識を示した。