第68番 三条院

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第68番 三条院

「 心にも あらでうき世に ながらへば

      恋しかるべき 夜半の月かな 」

 

子供の頃、正月になると縁者に百人一首をせがんだものだが、

その歌の奥にある深い意味何ぞ、まるで考えたことはなかった。

 

今晩の「うた恋い。」に出てきたこの歌、

幼い頃の記憶なのだろうか、何となく覚えていたような気もする。

 

三条院の娘が齋院となってしまい、

叶うことのなかった娘の恋を儚んで、

天皇だった三条院が出家を決意したときに歌った和歌だったとは、まさか・・・。

 

現在とは大きく違って、

平安時代の恋愛とは、なんと切なく大変なものだったのだろうか。

そして天皇だったというのに、なんと凛とした御覚悟だったのだろうか。

 

「 これ以上生きる気力もないのに もしも長生きしてしまったら

      きっと恋しく思い出すだろう 今夜の美しい月を 」 

 

   三条院 百人一首 第68番

 

★「超訳百人一首 うた恋い。」

  杉田圭著 メディアファクトリー 950円+税 2010.9.29.第四刷

   「P.75 和歌物語 五 藤原通雅&当子」 

 

PS:初めも終わりも、主題歌がこれまたイイんだ。

   しかも、同時に流れる絵がこれまた素敵なので、TVみて欲しい。

   http://www.anime-utakoi.jp/music.html

   両グループの作品は、絶対に買おうと決めた♪

 

   人気が出てくれれば、シリーズはもっと継続されると期待しているのだった。

   このアニメ、粘っていればきっと世界で売れる!

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