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東証1部上場企業の4〜6月期決算は円高等が響き減益に

東証1部に上場する3月期決算企業の2012年4〜6月期連結決算がほぼ出そろい、円高や欧州債務危機などが影響し、全体では前年同期比で減益となったそうです。

SMBC日興証券の集計によると、14日までに決算発表した1187社(金融を除く、3月期決算企業の99.9%)の経常利益は前年同期比6.9%減、最終(当期)利益も4.9%減と落ち込んだそうです。

 

業種別では、新車販売が米国など海外で堅調だった上、国内でも国のエコカー補助金の追い風を受けた自動車などの「輸送用機器」の経常利益が前年同期の約4.6倍に膨らんだそうです。

対照的にテレビなどを中心に韓国企業などとの販売競争で苦戦が続く「電機」の経常利益は前年同期比50.5%減と大きく落ち込んだそうです。

大手電機メーカーでリストラ費用がかさんだことも背景に、最終赤字も拡大したそうです。

中国など新興国での市況悪化を主因に素材産業も苦戦しており、「鉄鋼」の経常利益が78.9%減だったほか、「繊維」も44.1%減となったそうです。

 

2013年3月期通期の経常利益は、全体で前期比16.9%増と予想しており、東日本大震災の打撃を受けた2012年3月期から「V字回復」を見込むようですが、円高の長期化や欧州を中心とした世界経済の減速懸念など不安要因も山積しているようです。

特に、製造業は円高に伴う採算悪化の影響が大きく、業績予想を下方修正する企業が増える可能性もあるようです。

 

自動車業界もエコカー補助金の終了後は厳しそうですね。

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