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リスクマネジメントの基本

MDRの芝一樹です。
今回からリスクマネジメントの基本的な考え方についてまとめてみたいと思います。まず、リスクマネジメントには以下の3つの種類があります。

銘柄単位のリスクマネジメント
全資産単位のリスクマネジメント
ストップによるリスクマネジメント

それぞれ簡単に解説していくと、1つめの銘柄単位のリスクマネジメントとは単純にリスク度の低い銘柄選択をする、ということです。市場で取引されている銘柄には潜在的にリスクの高いものとそうでないものが入り交じっています。これを単純に仕掛け時のフィルタで分別し、リスクの高い銘柄に投資をしないことによって安定した運用を行う事が出来るようになるのです。
単純で効果が高い方法ですが、積極的に取り入れている投資家は少ないのが現状で、一部の投資家は逆にリスクの高い(ボラティリティの高い)銘柄や市場に対して好んで投資を行います。この場合は銘柄単位でリスクをコントロールすることはあきらめ、資産全体でのマネジメントやストップによるリスクの限定を駆使して投資することになります。
2つめ、全資産単位のリスクマネジメントは株式でなくても投資においては最も重要なリスク管理手法です。「マネーマネジメント」や「ポジションサイジング」とも呼ばれ、これを明確にしない状態で取引を行うとほぼ確実に資産を減らすことになります。誤解を恐れずに手法だけ解説すると、手元の全資産をどのくらいに分割して投資を行うか、ということを調整することでリスクをコントロールします。
この手法は単純に全資産対比でのリスクを管理するということ以外に、自分が運用しているプランの優位性を保つという効果や分散投資という効果も持っています。具体的な方法だけを見ると単純な銘柄分散投資に見えるのですが、実際にはもっと奥の深い管理方法です。
3つ目の手法ですが、ストップによるリスクマネジメントというと単純に一定レベルの損失が出たらストップを発動する、というタイプのものを想像する方がほとんどだと思います。実際、損失が出た場合にはリスクを限定するために損切りを行う、というタイプのストップは最も基本的で重要なリスクマネジメントの方法です。
しかし、それ以外にも仕掛けた時の優位性が崩れたら手仕舞う、という方法も忘れてはならない重要なリスクコントロール手段です。仕掛けるときには根拠を持って優位性のあるときに仕掛けるというのが短期投資の大前提ですが、この優位性が崩れたときにはすぐに手仕舞わなければリスクが大きくなってしまうためです。
次回以降はそれぞれについてより詳しく解説していきたいと思います。
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