DJ-米セントルイス連銀総裁:欧州、経済「崩壊」回避に向けた行動を
東京(ダウ・ジョーンズ)米セントルイス地区連銀のブラード総裁は31日、欧州の危機が「世界経済の大規模な崩壊」に変ぼうすることを防ぐため、欧州の政策担当者らは「ビジョンと迅速な行動」を示すべきだ、と訴えた。
欧州の金融不安が高まり、31日のアジア金融市場は混乱した。ブラード総裁は日本銀行主催の会合に参加したあと記者団に対し、「事態は実に深刻だ」との見解を示した。
欧州情勢は「米国と日本の株式市場を押し下げている」ほか、「膨大な額を安全資産へと突き動かし、日本や米国、ドイツの国債利回りは過去最低水準に低下した」と述べた。
ユーロ圏の「金融崩壊」が起きれば米国とアジアを含む世界中に「重大な影響」が及ぶとし、中国の輸出減速は今回の危機の影響がすでに現れていることの証しだと指摘した。
「アジア(経済)の減速と、中国の経済指標が軟化していることをやや懸念している」という。
苦境に陥った欧州諸国の政策担当者に対して、財政問題を制御する計画を打ち出すよう促した。欧州中央銀行(ECB)ができるのは、流動性注入という金融政策手段を通じて一時的に痛みを軽減させることのみだとし、「紙幣増刷や、欧州連合(EU)加盟国間の支援がどれほど行われたところで、この問題は解決しない。唯一の解決策は、その国の政府が自らの問題に厳然と立ち向かうことだ」と語った。
米国に関しては、連邦準備制度理事会(FRB)が採用する金融政策の現状に満足しているとした。米国経済は今年、FRBが目標とする3%成長と失業率6.8%の達成に向けて順調だとしつつ、見通しが大幅に変化した場合、FRBはバランスシート肥大化の危険を冒しても量的緩和を再開する、と述べた。
「連邦公開市場委員会(FOMC)の最強の手段は、追加的な量的緩和を実施することだと思う。ただ、そうした手段を講じれば、バランスシート上のリスクをさらに負うことになる。現時点では適切な妥協点が得られていると思う」と語った。
量的緩和は日本の根強いデフレを食い止めるために日銀が取る対応策としても効果的だ、とブラード総裁は述べた。この見解は、10年11月から11年半ばにかけてFRBが非従来型の政策措置を実施してデフレを阻止し、インフレ期待を生み出した成功体験に基づくという。
「日本で量的緩和を行えば、日銀が目標に掲げた(消費者物価上昇率)1%の達成が可能になると思う。ひいては、長期に及んでいるデフレから日本が脱却できるようになるだろう」と述べた。
-0-
本気だ!中国もゼロ金利なので景気対策の超えが上がっているが政治が深刻で・・・・・
ユーロも一体感なしなのに・・・・・ユーロは上げていた!
NYはマイナスだ!ユーロ圏が相場終わると上がるかも