円の値動きが、大きくなっている。その振幅幅が、大きくなっているのである。このまま円安に動いていくのか?難しいところである。
この動きは、ドル高というよりも、円安であることは間違いないところである。というよりも、ドル高プラス円安の動きというべきか。
それにより、振幅幅が大きくなっているのである。また、投機筋が、円相場に参加しているのであろうことは疑いない。
それらの要因で、円が動いているのである。
それでは、日銀はどこまでの円安を望んでいるのか。円安、すなわち、日本国債の利回りの上昇である(国債の価格の下落)。日本国債の利回りの上昇は、銀行の利益を圧迫するのである。ここにひとつ難しい問題が生じてくる。日本は、借金大国である。日本国政府が振り出した国債を、銀行が引き受けているのである。
日本政府にとって、為替の問題は、あまりありがたくない問題なのである。
円が高くなると、日本の製造業が騒ぎ出し、税収が減る。さらに、海外に、製造部門を出すことで、そのヘッジをするようになる。
円が安くなると、銀行の持つ日本国債の利回りが上昇する。銀行の利益が圧迫される。
最近、騒がれている日本国債の暴落。ヘッジファンドの狙いは、これではないか。ウシ象、思うところである。それであるならば、しばらくの間は、円安か?日本の貿易赤字もあることであるし。
先週末は、アメリカの経済指標が、市場予想に届かなかったということを名目として、ドルが売られた。また、ユーロは、利上げ観測で買い戻された。円は、一時的に、売られているだけで、値動きが軽いらしい。ヘッジファンドの円買いポジションが、始末されれば、本格的に円安に動いてもおかしくないところである。
一応、ヨーロッパの金融危機も抑えられていることであるし、株は、まだ上昇か?
<為替相場>
ドル円 82.30~84.20
ユーロ円 107.20~110.80
ユーロドル 1.2950~1.3320
相場は落ち着いていると考えられる重要指標で動いてくるであろうから、ここは節目での逆張りか?20日の豪準備銀行金融政策会合議事要旨公表。21日の英中銀金融政策委員会議事要旨の発表があるので、これで動きそうである。あとは、アメリカの住宅指標がでるので、これにも注意である。これの回復が、無いとなれば、ドルは再び売られる危険性がある。
<株式相場>
日経平均 9800~10500
ヘッジファンド、個人株主、証券会社の自己売買部門、調子に乗って株を買っている。信用買いの多いところは避けるべきか?上値が重くて、なかなか動かないので、時価総額が小さく、発行済み株式の少ないところが狙い目か?エルピーダがとんだので、一時的に、半導体関係の株が空売りされているようである。かなり、空売りがたまっているところがあるので、吹いてくるのではないかと考えているところである。買われていた株も上げ下げが大きくなっているようである。
このごろ、政治塾がはやっているようである。政治家になるということは、現在の世の中を変えたいということなのだろう。そのような人間が、塾に通って政治家になるのである。どのようなメンタリティーをしているのか知りたいものである。世の中も末である。政治家になるための塾。いったい何を教えるのか?政策、選挙、国際情勢?全く謎である。