AIJで損失を被った厚生年金基金の穴埋めに、厚生年金本体のお金を補てんしようと政府民主党が検討だとか。
ふざけんな!
厚生年金基金ってただの企業年金であり、厚生年金とは違うだろ。
それにこれを認めたら、他に赤字で苦しんでいる厚生年金基金はごまんとあり、俺も俺もという事になる。
また赤字に苦しんでいる基金を抜け出すのに、足抜け料の負担で苦しむ中小企業も多く、中には足抜け料が負担で本業を圧迫し倒産に追い込まれた中小企業も多い。
そんな会社が浮かばれない。
現行の制度では赤字の基金は続けるも地獄、抜けるも地獄の現状があり、政府が厚生年金で補てんしてくれるなら、詐欺にあったといって喚いたほうが得という事になる。
その前に優遇されているうえ原資が税金の議員年金や共済組合と厚生年金を一元化しろっての。
またこのために増税とかいうバカな発想止めろっての。
AIJ損失:「厚生年金保険料で補填」政府・民主検討
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120317k0000m010146000c.html
AIJ投資顧問の年金消失問題を受け、政府・民主党は16日、厚生年金基金の公的年金部分の積み立て不足について、厚生年金加入者全体の保険料で補填(ほてん)する検討に入った。同社に委託している同基金は一つを除き、中小の同業者らでつくる「総合型」。加入企業の連鎖倒産が懸念され、救済措置が必要と判断した。前提として基金側の自助努力を求めるほか、救済対象範囲を慎重に検討する意向だが、当該基金とは無関係のサラリーマンらの反発は必至で、導入が難航することも予想される。
厚年基金は国が運営する厚生年金の一部も国に代わって運用、給付している。加入者は厚生年金保険料の一部も厚年基金に納める。基金はその保険料も含めて運用する仕組みで、好景気のころは国より高い年金を支払うことができた。それが株価低迷、超低金利時代を迎え、厚生年金の給付に必要な資金さえ確保できない「代行割れ」の基金が続出。そこで大企業などは代行部分を国に返し、別の制度に移行を終えた。
ただ、それには国から借りていた厚生年金の資金を返す必要があり、財政難の基金には困難だ。総合型基金では構成企業の1社が負担に耐えられずに倒産すると、残る加入社が分担して責任を負わねばならず、連鎖倒産につながりかねない。慎重論もあるが、政府・民主党内では「先送りはよくない」(民主党政務三役経験者)との声が大勢。「保険料で運営している厚生年金の問題に税を投入すべきではない」(厚生労働省幹部)として、財源は全額厚生年金の保険料とする意向だ。
厚労省によると、10年度末時点で全厚年基金595基金中、213基金は代行割れし、不足額は総額6000億円超。同省は16日の参院予算委員会で、AIJに委託していた資金がすべて消失した場合、委託していた総合型基金(73基金)のうち、51基金が代行割れとなること、不足額は2134億円に上り、穴埋めには加入者1人当たり64万円が必要、とのデータを説明した。【鈴木直、石川隆宣】
【ことば】厚生年金の代行
民間サラリーマンの公的年金制度は定額の基礎年金の上に、支払った保険料によって給付額の決まる厚生年金が乗った「2階建て」になっている。さらに給付を増やすため上乗せされる「3階建て」部分が厚生年金基金などの企業年金。厚年基金は国が運営する2階部分の厚生年金保険料の一部を国に代わって徴収し、運用・給付を行わなければならない。これを「代行」と呼び、運用環境の良い時代は給付を増やせるメリットがあったが、景気低迷で積み立て不足の生じる「代行割れ」が厚年基金の足かせとなっている。
毎日新聞 2012年3月17日 2時30分(最終更新 3月17日 10時40分)