ソニーが社債を発行する予定だそうです。(※1)
最近、日本の家電メーカーの多くが赤字や減益で苦戦続き
様々な資金確保の考慮が必要です。
さて、家電メーカーに限らず、企業はもっと社債を活用してはどうでしょうか。
ところで債券と言うと、どちらかと言えば機関投資家向け
ここは個人投資家向けの債券も検討してはどうでしょう?
個人向けと言えば、
個人向け国債や、最近はネット証券の個人投資家向け社債がありますね。
各企業は、個人が購入しやすいように
・額面を数万円程度にする
・償還期間を中期~短期にする
など工夫し、各企業の財務状況を考えて利回りを設定すれば、
人気が出るのではないでしょうか。
もちろん発行する側にもデメリットがありますが、
銀行による貸し渋りや貸し剥がしの対策として、
資金調達の多様化は十分なメリットになるでしょう
一方個人投資家は、購入する上で
企業や機関の財務を見てしっかり検討する必要がありますよね
サブプライムの教訓では、格付け機関はいざと言うときに責任逃れや
格付け反映の遅れもあるという欠陥が発覚しましたから。
また、買った後に売却でき手段が乏しいと言うのも注意点です。
これらの観点から、社債は個人投資家に向かないという意見もありますが、
それは短絡的です
なぜなら、財務状況の確認云々はそもそも株式投資でも同じ事ですし、
買った後に売却が難しいなら償還期間が短いものや
財務が良好な企業に絞って検討すれば良いだけの事。
額面が小さければ、分散投資でリスクを抑えることもできます。
(もっとも、個人も簡単に参加できる市場があれば良いのですが…)
いずれにせよ、銀行を介した資金の調達と、
市場での資金調達との両方が活発になれば、
日本経済も元気になると思うのですが、いかがでしょう?
※1:(PCサイト)ロイターより
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPTYE81K33O20120210