日銀のＥＴＦ買いも、リート買いも・・・

[goodknight1987さん]

今日の後場、日本銀行の信託先から指数ＥＴＦおよびＪリートに買いが入っただろうが、
指数ほとんど反発せず、日経平均ほぼ安値引け
明日のオプションＳＱに向けて８５００円を狙った大口が多いからだろう・・・

ユーロ圏が「包括戦略」で合意して時間稼ぎ、だったが、
Ｇ２０ではＥＦＳＦへの出資を明言する国はなく（骨格さえ決まっていないので当然）、
ユーロ圏財務省会合ではＥＦＳＦ拡充の詳細を詰めることができず（骨格くらい決めるとは思ったが）
ギリシャ債務の５０％自主削減をＣＤＳのクレジットイベントとしなかったこと、
および銀行の自己資本比率９％を掲げたため、
時価評価すれば引当金を積まざるを得ない国債、
投資目的・満期保有目的ともに売り始めてイタリア国債利回り上昇、
ＥＣＢが大量に買い入れているだろうが、
イタリアが救済を求めてきたら、ＥＣＢが買い入れたイタリア国債はほぼ無価値に転落
ＥＣＢの健全性が問われ、ユーロ下落・・・

現実を見る限り、リーマン前夜並みの緊張感

イタリアレベルになると、隣国フランスのみならずアメリカまで波及するだろう
米国債は１０年債１．７％あたりまで低下しそうだが・・・
米国金融機関の傷つき方次第では厳しい局面になりそう
国家管理下のＡＩＧに大きな損失が出れば、米国債への信認にも傷がつきかねない
フレディマック・ファニーメイへの追加支援を考えると、
イラク撤退で浮く戦費の何割かが金融機関の追加支援に消えそう
結果、財政赤字規模は縮小せず
来月の債務削減策合意・債務上限引き上げがまた難航するのか・・・
Ｓ＆Ｐだけでなく、ムーディーズ・フィッチもアメリカの格付けに手をつけるかも
前回は、格下げ＝米国債買いになったが、次は果たして？？？

日本も対岸の火事では済まない
第３次補正予算案は衆議院を通過し、今月中にも成立予定
関連法案も今月中には成立しそう
たばこ増税は回避、所得・法人税で対応のよう
法人税は時限付きなので、実質所得税のみ増税。復興債償還まで２５年。ほぼ恒久増税
二重ローン対応などで第４次補正も立てるらしい
来年度本予算と第４次補正予算、並行して編成作業できるのか？

まずは今日のヨーロッパ市場、イタリア国債の利回りに注目