大手製紙メーカー「大王製紙」の前会長がグループ企業から100億円以上を個人的に借り入れていた問題で、前会長が金の一部をマカオでのカジノに使った可能性があることがわかりました。東京地検特捜部はカジノ旅行を仲介した業者への聴取も検討しているもようです。
大王製紙の井川意高前会長(47)は、自分の部下が役員などを務めるグループ企業少なくとも7社から合わせて100億円以上を個人的に借り入れたにもかかわらず、このうちの一部しか返済されておらず、使い道がわからなくなっています。
特捜部は特別背任の疑いもあるとみてグループ企業の社員などから任意での聴取を進めていますが、井川前会長が借りた金の一部をマカオでのカジノに使った可能性があることが関係者の話で新たにわかりました。特捜部はカジノ旅行を手配した仲介業者への聴取も検討しているもようで、巨額の金がどこに流れたのか詳しく調べるものとみられます。
一方、井川前会長は会社側の聴取に一度だけ応じたものの、「調査の公平性に疑問がある」などとしてその後の聴取には応じておらず、金の使い道についても詳しい説明はしていないもようです。
(21日17:08)