先週末、G20前の手じまいが出て、ユーロが上昇、円安になる。株式市場は、中国政府が、銀行株を買い支えるとのことで、中国株が上昇、それを受けて、日本株も堅調に推移したが、金曜に暴落した(暴落といっても、70円ほどの下落であったと言いたいところであるが、それは、日経平均だけの話であり、225銘柄から外れると、かなりの下落であった)。
G20の共同声明で、何と言ったか、今年で何人目であろうか、なにがし財務大臣というお方が、日本の主張が、共同声明に盛り込まれたと大いに喜んでいるようであるが、おそらく、どこの財務大臣であったとしても、欧州の金融危機が、新興国に対する景気減速のリスクになりかねないというのは分かっていると考えていいだろう、おそらく、会議出席の前に、悪いものを食べたか(道に落ちているものを、拾って食べないように)、何らかの鈍器で頭を激しく殴打されたのであろう(バールのようなもので!)。
新興国の株式市場の下落を見れば容易に判断できます。おそらく、中国は、インフレリスクより、株式市場の暴落のほうが、まずいと判断して、株の買い支えという強硬策に出たのであろう。
さて共同声明のほうであるが、結果として、現状の認識と、欧州の金融危機に対する対策についてであった。少し気になるのは、アメリカが中国をいじり始めているぐらいか?
さて、明日の日本時間の動きはいかに?ユーロの動きは?やはり、動きは、欧州時間からか?
<為替相場>
ドル円 76.60~77.80
ユーロ円 105.20~110.20
ユーロドル 1.3650~1.4100
ユーロ圏のギリシャの破たんは回避された。その結果、ユーロは値を戻した。円で105の前半になると、押し目買いが入っているようであった。
ユーロの暴落は、ギリシャの破たんが前提条件となる。そのためにショートカバーが入ったというところか?さらに、ユーロが上昇したことで、絶好の売り場とみたトレーダーの売り、しかし、下げずに上昇する。また、ショートカバーが入る。ユーロの上昇はこの構図であろう。株で言うならば、踏み上げ相場である。しかし、ギリシャ問題が完全に解決がついたというわけではなく、ユーロ圏の景気が回復しているということではない。
ただ現状では、ユーロが上昇し、資源国通貨なども、上昇しているリスク選好型相場であり、乗り遅れたくないという心理のなせる技といったところか。
指標は、18日の中国の重要指標と20日のアメリカのものとが重要か。
<株式相場>
日経平均 8650~9200
一度、9000を上に抜いてくるか?月曜は上げてくるのは容易に想像がつくが、上昇がどこで止まるか?ただ、注意するべきなのは、先週は、ダウがかなりあげてきているので、月曜のダウの動きである。火曜に中国の指標が発表されるので、ひょっとすれば売られる可能性がある。
あと、円がどこまで安くなるかといったところか?先週は、ユーロが戻しているので、それにつられて、日経平均も戻ったといったところか?
外人が売ってくるには、まだ早すぎるようにも思えるがいかに?
先週、ウシ象が気になった要人発言。
白川日銀総裁「最も有効な円高対策は、欧州危機が解決することである」(確かこんな感じであったか)
まさに真理である。さすがは、日銀の総裁。ここまでズバッと本質を突いてくるとは!
しかし、なんら救いにならない発言である。
近年、まれにみる笑えないジョークの一つである(最近はまれではなくよくあるが)。
「チミ~、ほんとうのえんだかたいさくというのは、ハハハハハ、欧州問題ガア、カイケツスルことだよ~」