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22日ダウの急落

連休中みんかぶがお休みだったが、22日にダウが急落したので、23日、24日の日記をアップしておきます。

ダウ急落ー23日の日記

22日の日経平均は8560.26(-180.90) 窓をあけて下落。雲 基準線の下 転換線8681を下に抜け ボリンジャーマイナスσの下 MACD RCIは頭を丸めている。大きく下げているが、まだ出来高は膨らんでおらず、セリングクライマックスというわけではない。しかしNYの下げが続くようならば、週明けには直近下値8499、それが破られれば、さらに3月の下値8227を試しにいく動きになりかねない。

ダウは10733.83(-391.01) 雲 基準線 転換線の下、 ボリンジャーはマイナス2σ10833を下に抜けた。 MACD RCI も頭をうって下降。メーターを振り切って大きく下げた。一時530ドルも下げ、ざらばでは8月安値も割り込んで10588.50をつけたが引けにかけ若干買い戻されて終わった。週足の雲の下限11002も切り、直近安値10824も割り込んでいるので、まずは8月安値10604あたりをめぐる攻防という展開となっている。

ドル円は76.31 雲 基準線 転換線の下 ボリンジャー マイナス2σ76.12に接近 MACD RCIは下落。じわじわと下げの勢いがましつつあり、76円半ばの抵抗線を割り込みつつある。直近安値76.12が守れるかどうか、という瀬戸際。

ユーロ円102.80 雲 基準線 転換線の下、 ボリンジャー マイナス2σの下、 MACD RCIは下落。強い勢いの下落が続いている。ついに103円を割り込んだが、バンドが広がっており、下値にめどがなく、下げ止まった印象はない。

FRBの対策の出尽くしに失望がたちこめ、G20もヨーロッパ債務危機への新たな対応策を打ち出せず、加えて中国経済の先行き懸念まで台頭したことで、ダウは一時500ドルを超す暴落となった。長期のトレンドラインや、節目も割り込んでおり、このまま月足基準線10996を守れず、8月安値もきると、長期のトレンドが腰折れとなる危険が高い。引けにかけて戻し歩調になっているので8月安値を守りきれると期待したいが、いい材料に乏しい。ガイトナー長官は、欧州債務危機とアメリカの政治的対立が「深刻な懸念」といったようだが、どちらも、経済のレベルでは片がつかない政治問題だ。政治には、合理的な期待をすることが難しく、自ずからリスクが高い。このまま世界的な政治の無策がつづく危険が残念ながら払拭できない状況だ。ダウの暴落が、政治家が結束してことにあたれるようになるきっかけになればいいが、逆に政治的混乱に拍車がかかる可能性もある。

G20も具体策なく(24日の日記)

22日のダウは10771.48(+37.65) 雲 基準線 転換線の下 ボリンジャー マイナス2σの近辺、 MACDはシグナルを切り、 RCIは下降。上下を繰り返したが、なんとか終値ベースでの8月の安値10719をかろうじて守った。しかし反発は弱く、下降の勢いは強く、下げ止まったとはいえない状況。

ドル円は76.64 雲 基準線 転換線の下 ボリンジャー TPの下 MACD RCIは下降。76円半ばでの攻防が続き、三角持合が煮詰まっていているが、勢いはないものの円高基調はかわらず、長い上髭がいくつも出ていて上値は重い。

ユーロ円103.58 雲 基準線 転換線の下 ボリンジャー マイナスσの下 MACDは下降 RCIは底ばい。戻しているものの、節目にはとどかず、なお下落基調。

ロイターによると、NYの有力トレイダーが、世界が二番底の不況に陥る危険は3分の2ぐらいある、とみていると報じているが、確かにダウは月末までに11000あたりまで戻してこないと、月足でも基準線を割り込み、MACDもシグナルをきって、長期の上昇トレンドが崩れる形になる。そうなると10334あたりの月足の雲の上限あたりまで調整してもおかしくない。長期トレンドを、景気の先行指標とみれば、アメリカの景気は腰折れする瀬戸際にあるといってよいであろう。(ちなみに日本のほうは、震災以後、日経平均は長期の節目を割り込んだままで、上昇基調を回復できていない。)

G20は欧州債務危機の解決に「コミット」するといい、EFSFの「柔軟性」を高めることにも言及したものの、それ以上の具体策はなく、ユーロの動きにも、ユーロへの信認が回復しつつあるという兆しはない。ギリシャでは、厳しい削減策にストの波が続いており、さらなる歳出削減ができるかどうかは不透明で、デフォルトは時間の問題という観測が少なくない。政治的な混乱が拡大すれば、厳しい削減を強いられるギリシャ国民からも、つけをまわされる支援するドイツ国民からも、ギリシャのユーロ圏離脱の声が強くなる可能性がある。そうなると、PIGSの別の国もつづく可能性が出てきてしまう。こうみてくると、EFSFの機能強化ができるかどうか、それで本当に乗り切れるかどうか、次々にやってくるギリシャの国債償還期限を前に一喜一憂が続くことになり、これを見極めるまではリスクはとりにくい、ということだろうか。
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