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節目を回復したが

16日の日経平均は8864.16(+195.30) 雲の下 転換線の上 基準線8824を回復。 ボリンジャー TP8805を奪還。MACDはシグナルを上抜け、RCIは底打ち。大きく窓をあけて上昇し、下落時の最初の窓をうめた。目先は節目を回復して下げ止まったという印象。ただ下落時に比べて出来高はまだそれほど膨らんでいないため、このまま上を追う勢いがあるかどうかはかなり微妙だ。だが、MACDがシグナルを回復したとこで、トレンドが上向きに戻ったことを期待させる形にはなった。2番目の窓を前にここでもたつく可能性があるが、もしうまく為替が落ち着いてくれれば次の窓をうめて直近高値9060をトライする展開もありえそうだ。

ダウは11506.00(+72.82) 雲下限11586のすぐ下 基準線 転換線11158の上 ボリンジャープラスσ11468の上、MACDはシグナルを回復して上昇 RCIは底打ち。8月の終値ベースの高値11528近辺、雲の下限に迫ってきた。出来高はまだ薄く、雲を一気に突破する力はなさそうだが、MACDがシグナルを上に抜けたことで、トレンドが上昇に回復してきたことを期待させる。雲に突入し、上限11678を抜ければかなり明るくなるが、欧州債務危機についても、米経済指標にもそこまでの材料はまだなさそうだ。

ドル円は76.84 雲 基準線76.89 転換線 77.20の下ボリンジャー TP76.90の近辺 MACDはシグナルをきって下落、RCIは下降。方向感に乏しいが、MACDの動きからみるとじわりと円高。介入警戒から76.8あたりで抵抗を続けているが、円安に戻る気配はない。

ユーロ円105.98 雲 基準線 転換線106.89の下 ボリンジャー マイナスσ106.92の下 MACD 底ばい、RCI底打ち。下げ止まりそうになっているが、節目はまだ回復できていないで、なお基調はユーロ安。転換線あたりで押し戻されてしまう可能性も。

世界の中央銀行が資金供給を打ち出した後、ユーロが一応落ち着いており、アメリカの大統領や財務長官も動いているということで、ダウは欧州ソブリンリスクの軽減を期待して上昇。NYダウのチャートの形は下げ止まりから反発上昇へと、かなり良くなってきている。しかしEFSFの拡大やユーロ共同債といった抜本的な対策には、独仏の世論を納得させねばならない。メルケルもサルコジも足元が危うい中、それができるかどうか。ユーロは、そのあたりを反映してか、ダウほど楽観的には動いておらず、105円台をキープして下降基調のままだ。ドル円も円安への動きにはなっていない。経済指標も、ミシガン消費者信頼感指数は、足元こそ57.8と良かったものの、将来の期待指数は47.0と1980年5月以来というきわめて悪い数字であった。ここからみると、ダウの上値も限られそうである。ギリシャのデフォルトやイタリアなどの国債への波及などの悪材料がでると、せかっくでてきた反発上昇機運も吹っ飛びかねない。
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