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ダウ、3日続落=一時300ドル安
【ニューヨーク時事】連休明け6日のニューヨーク株式相場は、欧州債務危機に対する懸念や米景気の先行き不透明感などを嫌気して寄り付きから急落、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比で一時300ドル超下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが入って徐々に下げ幅を縮小し、ダウは前週末終値比100.96ドル安の1万1139.30ドルで終わった。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は同6.50ポイント安の2473.83で終了した。下落はダウ、ナスダックともに3営業日連続。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比1億4820万株増の11億2179万株。
欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)は先週末、対ギリシャ融資実行に向けた審査を中断。また、ドイツの州議会選挙で国政与党が敗北したことから、ギリシャ追加支援の実施に支障が出るのではないかとの不安が広がった。
さらに、前週末発表の米雇用統計が悪い内容だったことも引き続き圧迫材料。また、米連邦住宅金融局(FHFA)が先週末、住宅ローン担保証券(MBS)に関する説明が不適切だったとして、大手金融機関17社を相手取り損害賠償を求める訴えを起こしたことも金融銘柄を中心に株価全体を圧迫する要因となった。ただ、引けにかけては安値拾いの買いなども入り、ダウは一時の安値から戻す展開となった。
オバマ大統領は8日、景気てこ入れを狙った雇用対策を発表するが、市場関係者の間では「財政出動が限られるため、あまり効果は期待できないのではないか」(大手証券)との見方が広がっている。
個別銘柄を見ると、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)やJPモルガン・チェースはFHFAの提訴を嫌気して急落、それぞれ約3.6%安、約3.4%安で終了した。このほか、景気敏感株も軒並み値を下げ、複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)は約3.2%安、ボーイングは約2.0%安で引けた。(了)
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