豪中銀は、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を4.75%に据え置くことを決定。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト25人を対象とした調査でも、全員が据え置きを予想していた。声明では「世界の金融市場は最近数週間、非常に不安定だった」との認識が示された。
マッコーリー・グループのシニアエコノミスト、ブライアン・レディカン氏は「ハト(景気重視)派的な方向への一歩だ」との見方を示した。同氏は、豪中銀の次の動きは利下げになると予想している。
中銀は声明で、豪州では「引き続き、短期的な成長見通しが数カ月前の予想よりも幾分弱いように見える」とした上で、世界経済の専門家もこの数カ月で予想を下方修正してきていると指摘。
また、「政策委員会のメンバーは、現行の金融政策スタンスを維持することが賢明だと判断した」とし、「今後の会合では、経済成長とインフレの見通しの推移を注意深く評価し続ける」と説明した。