ANZの意向が公表されていないことを理由に関係者が匿名を条件に述べたところによると、買収をめぐる検討は初期段階にあり買収が進展する保証はない。
あおぞら銀とその預金を取得すれば、ANZは海外債券市場への資金依存を減らすことができる。ANZのマイク・スミス最高経営責任者(CEO)は今後7年でアジアでの利益を倍増させることを目指している。
ANZによるあおぞら銀買収の可能性については豪紙オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが29日に報じていた。
ブルームバーグのデータによれば、米投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメント(ニューヨーク)があおぞら銀株の50%を保有している。あおぞら銀の時価総額は約42億ドル(約3200億円)。サーベラスの広報担当者ピーター・デューダ氏との連絡はついていない。あおぞら銀の梶谷博之氏はコメントを控えた。