NERU8さんのブログ
【3092】スタートトゥデイについて
3092 スタートトゥデイについて、ちょっと分析したことを書きます。
スタートトゥデイは昔から好きな銘柄で、短期売買をしていた時は何度か売買したこともある銘柄でしたが、現在の手法になってからは触れる機会がありませんでした。
スタートトゥデイの過去4年間の株価の推移を表1にまとめました(分割調整済)。
年度 2010 2009 2008 2007
高値 1167 608 511 369
安値 467 189 195 222
表1 スタートトゥデイの株価推移
次にその間のスタートトゥデイの一株当たり利益の推移を見ると図2の様になります。
年度 2011 2010 2009 2008 2007
一株当たり利益(EPS) 28.17 16.88 11.54 10.31 4.37
表2 スタートトゥデイの一株当たり利益の推移
その間、長期金利は2.3~1.5%で推移していました。1年間の保有を前提として国債利回りと同等のリターンを得ようとしてスタートトゥデイの株を買う場合いくらで買えばよいかというと税引き前、税引き後でそれぞれ表3の様になります。税率はこの間のスタートトゥデイの法人税率の平均44.5%を用いました。
年度 2010 2009 2008 2007
収益還元価値(税引き前) 844 509 442 188
収益還元価値(税引き後) 376 226 197 84
表3 スタートトゥデイの収益還元価値
表1と表3をあわせると表4の様になり、青色で示した部分の株価だけが赤色で示した収益還元価値を下回っており、08年と09年には国債利回り以上のリターンを見越してスタートトゥデイを購入するチャンスがあったことになります。
年度 2010 2009 2008 2007
高値 1167 608 511 369
安値 467 189 195 222
収益還元価値(税引き前) 844 509 442 188
収益還元価値(税引き後) 376 226 197 84
図4 スタートトゥデイの株価と収益還元価値
とはいえこれは魅力的な数字とは言えません。08年の場合も09年の場合も一株当たり利益からすると
5~6%程度の利回りです。
では08年に2011年まで保有する前提で購入した場合の複利の利回りとしてはどうでしょうか。
国債を同様に3年間保有する場合、2011年の利回りは6.1%、年平均2%程度の利回りです。
2009~2011年までのスタートトゥデイの一株当たり利益の成長率は年平均で41.7%
2008年に一株195円で購入することが出来た場合、2011年の一株当たり利益28.17円から
2011年時点での利回りは14.5%、年平均なら約3%の利回りです。
年の利回り格差はわずか1%ですが複利ですので3年後には8.4%もの差になっています。
また、2011年8月25日の終値は1915円であり、時価は982%の上昇となっています。
スタートトゥデイに対する私の考えを最後にまとめます。
ウォーレン・バフェットは「そこそこの企業を割安の値段で買うより、優れた企業を適正な価格で買うほうがずっとよい」と言っています。
スタートトゥデイはこの期間を通じては驚くほどの安値になった期間はありませんでしたが、
株価の上昇も含めると結果としては素晴らしいリターンをもたらしています。
優れた企業を適正な値段で買うということの良い例ではないでしょうか。
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関連銘柄:
ZOZO(3092)