ようやく、本格的にセミが鳴きだしました。七月中は、例年になくセミの鳴き出しがなく、地震のせいでなにか異変が起こったのだろうかとさえ、思ったのですがちょっと出遅れたか、せいぜい気のせいだったようです。夏の暑さと、セミの声、そしてお盆が近づくと、半世紀近く前のころの記憶が、ふと、浮かびます。素麺を食べていて、「赤や緑の麺が一本、入っていなかったかな」とか、親戚が集まって法事があり、日頃と違ったわくわく感があった、という記憶です。花火の音を遠くに聞いて、「そういえば、花火大会に連れて行ってもらって、間近に花火の音を聞いたとき、ものすごく怖かったな」ということも、思い出したりします。夏は、昔のことを思い出す季節です。そして、思い出に登場する人たちも半分以上はすでにこの世にはいません。命のバトンはつながっていき、つなぐことが私たちの使命ではなかろうかと思うことがあります。今も生きながらえて、命を次世代につなぐことができたことに、感謝しています。特定の信仰に帰依していないので、誰に感謝するのかが上手く書けないのですが・・・・・・・自分に命のバトンをつないでくれた、ご先祖様に感謝、というのが一番わかりやすいかな。そのご先祖様や、今の自分を支えてくれている皆さんにも感謝しています。