ダウ、異様な急落

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ダウ、異様な急落

4日の日経平均は9569.18(+22.04) 基準線 転換線の下、雲の上限 9668の下、ボリンジャー マイナス2σの下でバンドが広がっている。MACDはゼロラインを割り込んだ。 RCIは下落。週足は基準線9559のあたりでなんとか値を保っている形だがダウの急落をうけて、週足基準線も割り込む可能性が高い。日脚雲の下限9515を割りこむと昨年6月の安値9318を試す展開になるが、それも底割れする可能性がある。そうなれば、1昨年9月の安値8796、昨年3月8227も視野にはいってくる。

ダウは11383.68(-512.76) 雲 基準線 転換線の下、ボリンジャーはマイナス3σも下抜けた異常な急落。MACD RCIは下落。週足も基準線、転換線を下抜け、昨年3月の安値も下に抜け、週足雲の上限11362あたりでようやくとまった。週足のボリンジャーもマイナス3σを下抜けた異常値。月足も転換線を下抜けており、この水準でとまらないと、週足雲の下限10853、さらに月足の基準線10481を試す展開になる。

ドル円は79.01 基準線78.88 転換線77.50は回復したが、 雲の下限80.78には届かず。ボリンジャーはTPの近辺。為替介入で一応ドル安基調から戻しているものの、雲の抵抗帯に届いておらず、円安基調への転換することはできていない。

アメリカ経済の減速懸念、ヨーロッパの債務懸念の広がりからNYが急落。財政の出動は、債務上限をめぐる政治的危機から望み薄で、金融のほうも、QE3に踏み込むとしても手が限られており、さらにエマージング市場はインフレ懸念が台頭しているということで、八方塞になりかねないのは事実。週末の雇用統計如何では、さらに悲観論が広がる可能性もある。ダウの急落は異常な値になっているので、不安心理の増幅で、日本も異常値をつけ、連鎖株安が世界的に起こる危険がある。もっとも企業の収益の回復は続いており、景気回復が完全に失速して墜落する可能性はあまり高くないように思われるため、パニック的に落ち込んだ後、いったんもどす可能性もあるが、頭は数ヶ月に渡って重く抑えられそうだ。
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