アメリカ国債の増発をめぐって、何だか怪しくなっていますね。
アメリカ国債のCDSが上昇しています。
プロが、真剣にアメリカ国債がデフォルトする可能性が○%と算出し始めたということでしょうか。
万が一デフォルト(償還先送りなど)になった場合の影響って何でしょうか。
○アメリカが追加的な財政出動が一切できなくなる
→様々な社会問題に対して手を打てなくなる
→アメリカの景気が悪くなる
→世界の景気が悪くなる
→世界の株価が低迷する
たぶん、ここまでは確実と思います。
その上に、
最悪のシナリオはリーマンショックパターンで、
(シナリオ1) 金融機関が保有するアメリカ国債の価値が下がる
→ 資本不足になる銀行などがでてくる
→ 信用収縮が連鎖的におきる
※リーマンの時と違って、先進国はみな財政出動がもうこれ以上できないぐらい財政悪化が進んでいる
そのため、リーマンの比ではないぐらいに景気の悪化が続く
①株価は一旦大きく下げた後、現在の水準に回復するのに手間取る
(シナリオ2)目先、8月2日に債券の再編がおきて「デフォルト」になったとしても、
信用収縮はおきずに実体経済への影響は限定的、という説もあります。
→デフォルト報道で株価が暴落
→実は大して影響がないと言って株価は再び上昇
→ 米財政が好転する要素がないので、 どんどん次の波が高くなるパターン
→結局はいつか行詰るけど、それまでは株価はチキンレース再開
②株価は一旦下げた後、速やかに現在の水準を回復、さらに上値追い
(シナリオ3) デフォルトにならないために、アメリカ議会が国債増発を認める一発逆転のパターンもあります。
議会が揉めているのも「ポーズ」という見方もあります。
ただし、リーマンの時もGMの時も直前まで救済されるという楽観論も濃厚だったので、何とも言えません。
③退避していた資金が戻り、発表の瞬間に株価は上昇する
(シナリオ4)ただし、現時点ですでに退避先に日本が選ばれていて円高になっていて、
一部の資金が日本株を支えているという観測もあります。
→日本円に退避する理由がなくなり、資金の逆流がおきる
④アメリカ株が爆上げしてるのに日本株の上がりがにぶい
現物株や、株価指数の場合は
シナリオ1は、売り持ちの人だけが勝つパターン
シナリオ2は、売り持ちで暴落時に利確、もしくは、ノーポジで暴落時に買いでリバウンド
シナリオ3は、買い持ちの人だけが勝つパターン
シナリオ4は、買いも売りも取れないパターン
アメリカ国債がデフォルトする可能性は、アメリカ国債のCDSを観測すると良いでしょう。
現時点では「シナリオ2を少々織り込んできたレベル」のようです。
また、デフォルトしなくてもアメリカの景気がイマイチのため株価がしばらくもたつく可能性は非常に高いです。
日本株が退避先として選ばれれば日本株は堅調かも知れませんが、
アメリカが主な輸出先の企業などは苦戦しそうです。
復興関連などの材料株や、円高メリット企業群を素直に追いかけるのが良いかも知れません。
ぶっちゃけ、現時点でも上昇している株を持っているなら買い持ちでOKで、
もたついている株を持っているなら買いポジション減らすかヘッジ売りして、
シナリオ2のリバウンド狙い、ぐらいがメイン戦略でしょうか。
以上、妄想戯言日記でした。