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アストラゼネカの「ネキシウム」、日本でようやく承認
ロンドン(ダウ・ジョーンズ) 英2位の製薬会社アストラゼネカ(NYSE:AZN)(AZN.LN)は1日、同社の主力医薬品で、胃潰瘍(かいよう)や逆流性食道炎の治療薬「ネキシウム」(一般名:エソメプラゾール・マグネシウム)がついに日本でも承認されたと発表した。西欧で後発版との競争が激化する中、米国に次ぐ世界2位の医薬品市場である日本に投入されることでネキシウムの見通しが上向いた。
アストラゼネカがネキシウムの製造と開発を担当し、第一三共(4568.TO)が日本での販売を行うという。
アストラゼネカのグローバル商業部門の執行副社長を務めるトニー・ズーク氏は、「ネキシウムが日本で手に入るようになり、胃酸関連の症状に対する世界トップクラスの治療の選択肢が患者に提供される。これは患者の生活の質に大きな影響を与える可能性がある」と述べた。
アストラゼネカはもともと10年前に日本で承認申請したが、当局は日本人対象の臨床試験を実施する前に販売開始することを認めなかった。
ネキシウムは世界で最も売れ行きの好調な医薬品の1つで、昨年の売上高は50億ドルだった。プロトンポンプ阻害剤(PPI)の一種であるネキシウムは120カ国以上で承認されている。日本のPPI市場の規模は2010年に20億ドルに上った。
一部の欧州諸国では既に、ネキシウムの後発版が複数発売されている。だが米国では、アストラゼネカと後発医薬品メーカーとの間の取り決めにより、2014年まで後発版が参入しない見通しだ。
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