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1000円札を拾いたかった『千円札は拾うな。』の著者

 たまたまネットで情報収集していたら面白い記事を見つけましたので…

 http://blog.livedoor.jp/tsurao/archives/1649062.html#trackbacks

 ”日経ビジネスの2011年6月20日号の「敗軍の将、兵を語る」に安田佳生氏が登場していました。
(社長をしているワイキューブ社の民事再生法適用)

 安田氏はベストセラーになった『千円札は拾うな。』の著者として有名です。

 端的に言うと、勢いで成功して調子に乗って失敗した典型例です。
 お金は借りられるだけ借りろとか人材への投資、という本に書かれたことを見事に実践して失敗しました。

 日経ビジネスにも書いてありますが、会社に社員専用の高級バーを作ったり、150万円するビリヤード台を2台置いたり、パティシエを常駐させてケーキを配ったりしていました。
 このような福利厚生を充実させることによって、売上高が20億円の時に福利厚生と人件費だけで20億円使っていたとのことです。

 稼いだ金をすべて福利厚生と人件費に使っていて、会社の運用資金はどこから出ていたか?銀行からの借り入れです。
 しかも、その借入金を堅実な事業資金に回していたかというとそうではありません。自分のやりたいことや会社のブランド力向上のために恵比寿に第2オフィスを作ったりとやりたい放題です。
 「投資をする」と言えば聞こえはいいですが、ただお金をばら撒いていただけです。自身も書いているように事業に直結しないことにお金をばら撒いていました。そして、銀行が貸し渋りだすと事業は苦しくなって「千円札でも拾いたい」ような自転車操業になってしまい民事再生法へ一直線。

 この会社の歴史を見ながら『千円札は拾うな。』を読むといろいろ勉強になりそうです。
 この本は読んだものの買っていないので手元にはありませんが、また読みたくなってきました。
 「良い本」もいいですが、こういう本も"いい"ですね。”

 …自分も、この本は読んだ事が有ります。既に手放してしまいましたが…。

 …しかし、この件は良い皮肉ですね。

 権威って物を盲信してしまって指針とする危うさを再確認しました。

 まぁ自分は馬鹿なので、また忘れる時も有るかも知れませんが…

2件のコメントがあります
  • イメージ

    超反面教師本ですか?(^ω^)

    ま、世の中出回ってるのは、殆どが成功本ばかり、

    実際は失敗してる人の方が多数派なんだから、こーいう本も大事ですね。
  • イメージ
    DRAGON'さん
    2011/6/20 11:02

     マーリンエンジンさんへ

     

     こんにちは。コメントありがとうございます。

     

    >>超反面教師本ですか?(^ω^)

     それも有りますが…色々とw

     反面教師の部分が大きいのは有りますが…。

     

     まぁそれは兎も角、成功の形は人それぞれですし、成功とやらもどれ位の期間続くか分からないのに、適当な所を切り取って本にしても意味が無いのかも知れません。

     結局、読みとる人間に、その手法が合っているかも有りますしね。

     

     そして、それを思い致さないで本を読む人間の方が多分愚かなのでしょうね。

     

     では、失礼します。

     

     

     

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