【横河電機】12年3月期は海外制御の伸びや計測機器の改善

[TIW藤根 靖晃さん]

12年3月期は海外制御の伸びや計測機器の改善が期待できそう

＜中期的に株価上昇余地ありとの見方は不変＞
軸足を置く制御の海外を中心とした将来の利益成長ポテンシャル、計測機器の採算改善の持続等から、同社の収益構造が中期的に大きく転換しつつあるとの
TIW見解に変わりはない。現在の株価には中期的な上昇余地があるとの見方も不変。今後示される予定の中期経営計画の中身に引続き注目したい。
＜12/3期の制御は営業増益に転じると予想＞
11/3期営業利益は前期比4.2倍の110億円となり計画値を確保。12/3期は部品調達や電力供給等で不透明要素が多く、会社予想の公表が見送られ
た。原油価格の高止まりや原発問題もあり、天然ガスやシェールガスなどの開発需要は中期的に高まる可能性が高い。TIWでは12/3期の制御の受注・売上
は海外が牽引する形で引続き拡大を見込み、部門営業利益は費用増も一服することから増益に転じると予想。
＜計測機器はもう一段の赤字縮小を見込む＞
計測機器では12/3期も半導体テスタに過度な期待はできないが、一般測定器は引続き電力測定向けなどで堅調に伸びるとみられる。構造改革効果もあり、赤
字がもう一段圧縮できるとTIWでは予想。部門全体では13/3期に赤字解消も可能とTIWでは考えている。（服部　隆生）
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