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世界経済の牽引役アジアで成長減速の兆し





 【香港】インフレと金融引き締めで世界経済成長の原動力となっている新興アジア諸国の経済が減速気味だ。

 31日発表のインドの第1四半期(1-3月)国内総生産はこの成長減速傾向を如実に示した。前年同期には年率9.4%、昨年の第4四半期(10-12月)は同8.3%の高成長を記録していたが、この1-3月期は7.8%までペースが落ちた。まだ高成長の範囲に入ってはいるもののエコノミスト予想値の8%にも届かず2009年来初めて予想値を下回った。減速の原因は大幅な投資の落ち込みと、ここ数年で最も低かったサービス業種の成長。インド政府目標の10%成長が達成できるか疑問視する向きも出ている。

 「インドの経済成長をめぐる最近の兆候はあまり芳しくない」とクレディ・スイスのエコノミスト、ロバート・プライアー=ワンデスフォード氏は話す。ただこの減速傾向にもかかわらず、インド中銀は4月には年率8.7%を記録したインフレ率の抑え込みを狙って金利引き上げを続けると同氏は予想、今年度、来年度(2012年4月~2013年3月)とも成長率は7.5%で、昨年度の8.5%からは落ち込むとみている。

 一方、世界の生産、貿易の先導役となっている韓国では31日、4月の鉱工業生産が季節調整済みで予想に反し前月比1.5%縮小した。家具など家庭関連製品の生産落ち込みが大きな原因だったが、同時に在庫の積み上がりや出荷の落ち込みも明らかとなり、向こう数カ月にわたりさらに生産が減速する見通しだ。

 問題は世界で最も高い成長を続けるこの地域で現れ始めた減速が、政策当局者によるインフレ抑制を狙った意図的な「ソフトランディング(軟着陸)」達成の証となる一時的なスローダウンなのか、それとも長期の停滞なのかだ。

 エコノミストの間ではまだ明確なコンセンサスはない。

 31日の指標は、確かにアジア地域の成長減速を裏付けるものだ。2年にわたり自動車販売台数が記録的に伸びた後、成長は減速している。地域の自動車市場として最大の中国とインドでは、政府の購入補助政策が打ち切られ、金融引き締めも続いているため自動車需要が落ち込んでいる。経済的な裾野の広い自動車産業の需要落ち込みが、やがては生産全体への重しとなって響いてくる、とバークレイズ・キャピタルのエコノミスト、ラウル・バジョリア氏はみる。

 一方で、「ソフトランディング」だとして楽観的にみるエコノミストも依然多い。急成長を続ける新興国経済にとっては、減速はインフレ抑制にとって好ましいことであり、これらの指標は経済が一連の引き締め策に正常に反応しているだけのことだと主張する。

 「かなりの確信を持って、これはソフトランディングといえる」と英HSBC香港のアジア地域担当エコノミスト、フレデリック・ノイマン氏はいう。「別に(経済の)底が抜けるような兆候は全くない。生産は確かに減速しているが、世界経済成長のエンジン役は健在だ」と付け加えた。

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