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トレンド指標は正直ー下げどまらず

14日のNYは、先週の大きな下げの反発もあってか、かなり戻した。とはいえ、トレンドの転換には至っていない。日足転換線までも戻せていない。MACDは下げ渋っているが依然マイナス圏である。シテイなどの決算発表などを控えているので模様眺めともいうが、週足のMACDがゼロラインを切りそうになっていて、中期的にも下降トレンドが本格的に定まった形になりそうだ。現に今(日本時間16日午前零時)の時点ではまたNYダウは大きく下げているらしい。この動きからすると、アメリカの景況感は、予想以上に悪いという感じがする。
 そして為替が、ついにまえから予想していたように、ついに本格的に円高方向へ動き始めた。15日は107円まで来ていたが、現時点では106円に突入とのこと。中期長期もトレンドが円高を示しているので、円高にふれ始めると、今度こそ本気の相当な円高トライになるのではないか。
 こうなると、日経平均はさしあたり下げるしかない。アメリカの景気後退でさげ、それをとめようとするFRBの低金利政策でまた円高になってまた下げて、というのでは、どちらにいっても下げるしかない。かてて加えて、内需はさっぱり。政局は司令塔がないも等しい漂流状態。いろんなマーケット解説もどこが底値かわからないという解説ばかりになっている状況。日足、週足の節目は全部切ってしまっているから、13600円前後の月足転換線、13030円あたりの月足基準線が最後の最後の砦というところだろうか。総投げということになって、一度奈落の底をみることになるのだろうか。まあそうなれば、しばらく底をねって、あくぬけするかもしれないが。
 それにしても、昨年の8月ごろ、週足転換線を日経平均が割り込んだのをみて、天井をつけたのではないかかと思ったのだが、一目均衡表やMACD、ボリンジャー、月足のRCIといったトレンド系の指標が正直に相場を映していることに改めて感心した。市場は無数の参加者が、買い方、売り方として衝突しあって、それ自身のダイナミズムをもって動いている。だから、どんなエコノミストよりも、「市場のことは市場に聞け」というのが、投資家としてはやはり市場を読む正しい方法なのだろうか。
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