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厳しい展開

3月10日の日経平均は10434.38(-155.12)基準線 転換線を大きく割り込み、雲の上限10372の上。 ボリンジャーはマイナス2σの上まで低下、バンドが広がりつつありMACDはゼロラインを切りそうになっており、 RCIは頭打ち。切りあがってきた下値トレンドラインを下抜けてしまった。週足も転換線10537を割り込み、TP(13週)10471をわずかに切り込んだ。週足MACDはシグナルを切りそうになっており、週足RCIは天井を打って下降。目先は調整入り、中期的にはなお上昇基調を保っているが、目先雲の上限10372あたりで下げ止まり反発できるかどうかが当面の問題。下げの勢いがかなり強く、バンドが広がりつつあり、なかなか厳しい情勢である。

ダウは11984.68(-228.41) 雲の上だが、基準線12141 転換線12150を割り込んだ。ボリンジャー マイナス2σもきってきている。MACDは下降、RCIも頭打ち。目先調整入りしたが週足転換線11982の近辺にあり、中期的にはなお上昇基調を維持しているが、下げの勢いが非常に強く、このあたりで下げ止まらないと、中期の上昇基調にも陰りがでてくるところ。

ドル円は82.90 雲の上限82.71 基準線82.53 転換線82.25をいずれも上にぬけてきていて、ボリンジャーはTPを上に抜け、MACDは上昇。

リビア情勢は、流血の内戦になりつつあり、サウジでもデモと政権が衝突する様相。中国の貿易赤字が示す景気鈍化の懸念、ヨーロッパのソブリンリスク、原油高騰が加わり、日米とも目先株価は調整入り。週足RCIがいずれも天井を打っており、数か月は下降圧力がかかる可能性がある。原油高を媒介として地政学的リスクが実態経済に打撃を与え始めることになれば、リーマン以後、2年前底を打って上昇してきた強気相場そのものが崩れる懸念もでてきた。

自国民を虐殺してはじないリビアの状況を座視し続けることは、国際社会はできないだろう。これを認めれば世界中の独裁的な政権が同じような姿勢をとるに違いないからだ。とはいえ、国際的な軍事的な介入は、当座さらに混乱を拡大する危険がある。地上部隊を送ることは考えられないし、飛行禁止や人道的爆撃?といった戦術で強力な軍事力を破壊することは難しいだろうし、軍事援助をはじめても訓練の乏しい民衆が政権を倒す力をもてるには時間が必要だろう。ということは簡単な解決はできず、この問題は長く引きずる可能性があると想定せざるを得ない。
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