東証1部上場の日立物流(9086)がバンテック(9382)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
バンテックは、TOBの結果によって上場廃止になる可能性があります。
バンテック(9382)のIR情報
株式会社日立物流による当社株券等に対する公開買付けに関する賛同意見表明のお知らせ
TOB価格は23万3500円、本日の終値は14万6400円です。計算しますと、
23万3500円-14万6400円=8万7100円
となり、明日10日はストップ高となるでしょう。
これを踏まえて、夜間取引(ジャパンネクストPTS)を見てみますと、3万円ストップ高の17万6400円で取引が成立しています。
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10日の株式市場で、売り注文がないかチェックしてみてください。
今後の時系列株価及びIR情報はこちらになります。
上場廃止企業-バンテック(9382)
(つづき)
今回のTOBは珍しい現象がたくさん出ています。ひとつずつ紹介していきます。
1、報道先行にもかかわらず、飛びつき買いが成功した。
本日の日経新聞朝刊に、今回のTOBが出ていました。もちろん、TOB価格はわからない状態です。
前場開始前には売買停止になっていたのですが、始まるとバンテックが普通に取引できるようになりました。寄り付きはストップ高の14万6400円ですが、途中で何度もストップ高が崩れていました。
結果論なんですが、買おうと思えばいくらでも買えましたし、買った人全員がかなりの確率で儲かることになると思います(100%ではない)。
以前、同様のケースが起きたときは、TOB価格が安すぎて損をすることが多かったです。今日のバンテックは例外なのかもしれません。
2、上場廃止を目的としていないのに、TOB価格がやたらと高い。
日立物流のTOBは連結子会社を目的としているようです。つまり、バンテックの株式を全て購入するつもりではないです。ただし、買い付ける株数の上限を設定していませんので、最低ラインをクリアすれば、応募があった株を全部買うことになります。
そして、大株主はTOBに参加するみたいですので、最低ラインもクリアするでしょう。
また、今回のTOB価格は23万3500円と、直近の株価に比べて相当なプレミアムがついています。
この価格は、上場来高値よりも高い水準です。さらに、2007年9月上場時の公開価格23万3000円より500円上回ります。
つまり、上場時からガマンして持ち続けていれば、全ての投資家が損をしないわけです。
こういう好条件のTOBを断る人は、まずいないと思うんですけどね。
「飛ぶ鳥跡を濁さず(立つ鳥跡を濁さず)」のようなTOBって、なかなか気持ちが良いです。