テレビ放映された「沈まぬ太陽」企業人って何なのだろうということを、ふと考えました。法を破り、子孫にも伝えられない恥ずべきことを行い、その代償は何なのか?社会とはこんなものだよ、という規範が、原作が描き出した昭和の当時と現在では相当に変わってきたと思います。一緒にテレビを観た長男(平成生まれ)や、観ないけれど大筋は知っている長女に質問すると、映画的な誇張表現なのだろう、という理解をしていました。その言葉を聞いて、私が昭和の時代に経験した過剰な接待や官僚との癒着、社内派閥抗争からの内部接待や足の引っ張り合いということは、よほど上手に伝えない限り、軽蔑されるんだろうなと思いました。この作品が、日本を動かしている大きな構造を描き出したものと見える私と、壮大なフィクション(ファンタジーとさえ思えるらしい)に見える世代とでは、進路や就職の話をしてもかみ合わないわけだ、と痛感しました。あの時代の記録と記憶を写真や文章で残しておくことは、実はとても大切なことなんだなと改めて感じました。時代によって、表面的な価値観ががらがらと変わるということは、身をもって経験したわけですから、これから若い人に向けて、なにか意味のあることを伝授するとすれば・・・・・・こんなことかな。個人が、社会人になるときに、暫定的でかまわないから、社会における自分の使命、自分の成長の展望、譲れない価値観の三点を文字化しておくといいということです。http://www.gerbera.co.jp/filemgmt_data/files/kr1912.pdf人生の「経営理念」について、少しまとめてみようかと思って参考資料を探してみたら、まあまあコンパクトにまとまっているものを見つけたので、ここで引用させていただきます。自分の人生を事業と見立てて、経営理念を確立すること。それをチェックして軌道修正したり加速したり強化したりすること。これを繰り返していけば、必ず人生は拓けるものと思います。これは、七転八倒の凸凹人生を一歩ずつ歩いているおじさんから若い世代への「ながーい、モノローグ」です。