【阪和興業】内外で鋼材価格回復が鮮明。株価に上値余地

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【阪和興業】内外で鋼材価格回復が鮮明。株価に上値余地

内外で鋼材価格回復が鮮明。株価に上値余地あると考える

<11/3期営業利益は、修正計画を上回る可能性大>
11/3期2Q累計(4-9月)業績発表時に11/3期の営業利益見通しを期初の160億円→130億円に減額しているが、修正計画を上回る可能性が大きい。昨年の12月以降、アジアの鋼材価格や国内の店売り鋼材価格の回復が鮮明になっており、株価も急速に回復している。11/3期のTIW予想 PER10.4倍にまだ割高感がなく、予想配当利回りも3.05%と魅力的な水準。株価に上値余地があると考える。
<中国の粗鋼減産下で、アジアの鋼材価格は上昇>
中国政府は、インフレ抑制のために金融を若干引き締めており、粗鋼の減産も継続している。しかし、鉄鋼原料価格の上昇に引っ張られるように、アジアでのドルベースでの鋼材価格は順調に上昇している。為替との兼ね合いになるが、4Q(1-3月)以降は、国内の鉄鋼メーカーの新興国向け輸出は増加に転じるとの見方が強い。
<新エネルギー、リサイクル関連ビジネスを強化>
中期経営計画では、新エネルギーやリサイクル関連ビジネスの強化を重要課題として掲げている。総合商社との比較では、資源投資に遅れをとっていることや、世界的なエネルギー関連プロジェクトに対応できないことが同社の弱みになっている。各種非鉄金属の鉱石の投資を進めること等により、金属原料と非鉄金属の合計売上高を、10/3期の約1,400億円から3年後には3,000億円規模へ拡大する計画。(佐藤 謙三)
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