DRAGON'さんのブログ
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肥料争奪戦、レアアース並み 中国、リン輸出を突然制限
…難しい問題ですね。
http://www.asahi.com/business/update/1202/TKY201012010524.html
”世界の人口増や新興国の経済発展で肥料の需要が増え、原料のリンやカリウムをめぐる国際的な争奪戦が起きている。鉱物資源なので採れる国が偏っているうえ、供給側が寡占化し価格決定に力を持つ。とくにリン鉱石の産出量は中国がトップでレアアース(希土類)と似て輸出制限を強める。日本も農業は縮小傾向とはいえ、肥料は欠かせず、安定確保が課題だ。
中国は1日、リン酸アンモニウムなど化学肥料の輸出関税を31日まで110%に引き上げると発表した。ここ数年、国内の肥料の需要期に高関税を課したことはあったが、突然の表明。実質的に輸出が止まることになりそうで、大手商社で肥料を扱う部署の幹部は「レアアースと状況が似てきた。中国は長期的には国内分を確保するつもりだろう」と漏らした。
実は「中国が来年から年を通じて輸出関税を30~40%にするのでは」といううわさが業界を駆けめぐっていた。リン鉱石を原料とするリン酸アンモニウムの場合、直近の税率は数%で、業界は輸出規制の強化に身構えていた。
リン鉱石の産出量は中国が世界の3割を占める。レアアースと同じく、中国は肥料原料の輸出を絞ってきた。
事は中国にとどまらない。肥料は今や、レアアースや鉄鉱石と同様に、国益に通じる戦略物資になりつつある。
食料の生産には肥料が不可欠だ。世界の人口は50年には91億人に達すると予測され、同じ面積で多くの作物を作る必要が高まる。肥料需要はこれから爆発的に増える。
これだけでも肥料価格は高騰する素地があるが、資源の偏在も拍車をかける。
窒素、リン酸とカリウムは肥料3要素とされるが、工業的に製造できる窒素肥料以外は、鉱山が頼り。リンとカリウムの上位3国の世界産出量のシェアは、それぞれ6割余りに達する偏在ぶりだ。リン酸アンモニウムの国際価格は06年以前の水準から、穀物が高騰した08年春には4倍超に。今も06年の2倍という高値圏にある。
資源メジャーが目を付けないはずはない。英豪資源大手のBHPビリトンは今夏、カナダ肥料大手に約400億ドル(約3兆3500億円)規模の敵対的な株式公開買い付け(TOB)を仕掛けた。カナダ政府は国益に反するとして国内法に基づきTOBを拒否した。
米国はすでに1990年代後半からリン鉱石の輸出を徐々に止め始めた。資源の囲い込みを図る「資源ナショナリズム」がうごめく。
■日本商社、権益確保へ
日本は、リン酸もカリウムも原料をすべて輸入に頼る。08年の肥料暴騰以降、農林水産省も価格動向に神経をとがらせ、経済産業省では備蓄論もささやかれたといわれる。
対応し始めたのが商社だ。三井物産は今年4月、ペルーのリン鉱山の権益を、ブラジル資源大手バーレから取得すると発表。日本企業としては初めて、肥料資源の権益確保に乗り出した。肥料資源事業室の小島洋之室長は「原料で寡占が進めば、値上げを突きつけられた時にのまざるをえない。日本向けに安定確保するためにも、新興国に供給して事業をするためにも、権益を確保した」と話す。
住友商事など他の商社もカリウムの権益確保を探っている。肥料メーカーに目を移すと、構造改革が遅れ、非効率が温存されたままになっている。日本には肥料メーカーが約30社あるとされる。統廃合が進まず、国際競争力のあるメーカーも育ってこなかったとの指摘は多い。「原料を買う力が落ちれば、日本はいずれ、高いものしか買えなくなる。農業経営が難しくなってくる」(商社関係者)事態も予想される。”
…やはり日本でもリスク分散と言う事で、あちこちから買える様にして置くって位の対抗策しか考えられないですね。
何処かが止めて気も対応できる様に。
後はリサイクル出来るものは出来るように。
(まぁ消極的では有るんですが…)
そして最後には外交とか政治のお仕事でしょうね…。お役人と政治家には是非今まで以上に頑張って欲しいものです。大変だとは思いますが…。
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関連銘柄:
野村上証50(1309) 日興パ中国A(1322) 三井物産(8031) 住友商事(8053) -
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こうなると、鶏糞が厩舎から取れますが、そこから色々取り出して、残ったかすがこれになりそうですね。
メタンや燐酸が取れそうです。
地域で循環型の農業を世界に発信ですね。
こんにちは。コメントありがとうございます。
>>地域で循環型の農業を世界に発信ですね。
良い案だと思います。ただどう処理するかでしょうね。
…例えばニワトリなんかは抗生物質が気になる所ですが。糞とかはどうなんでしょうね?
完全に化学処理して必要な成分だけ取る…まぁ設備投資等高くなりそうですが研究を進めて少しでも準備するとかは必要でしょうね。
自分は、そんな風に考えていました。
では、失礼します。