株価低迷を受け、株式の時価総額が東京、大阪両証券取引所の上場廃止基準を下回る銘柄が相次いでいるそうです。
東証と大証は2008年秋のリーマン・ショック後の株価急落を受け、2009年1月から2010年末までの時限措置として、時価総額による上場廃止基準を大幅に引き下げた(東証1、2部は月末時点か月間平均で計算した時価総額の基準額を10億円から6億円に、東証マザーズと大証、ジャスダックは5億円から3億円)が、それでも18日現在で基準を下回っている企業は8社に上るそうです。
今年はこれまでに計17社が抵触し、うち5社は時価総額が戻って上場廃止を免れたが、4社は上場廃止になり、8社は基準を下回った状態が続いているとのことです。
基準を下回った企業は、企業価値向上のための取り組みを取引所に報告し、9カ月間の猶予期間を与えられ、その後も基準をクリアできなければ上場廃止が決まるそうです。
東証で現在、基準を下回っているのは5社だが、本来の基準(時価総額10億円以上)に戻すと、9月末時点で2部の11社、マザーズの9社も新たに基準を下回る銘柄になるそうです。
なお、時価総額が上場廃止基準を下回る銘柄は次の通りです。
《東証2部》
メルクス:4億9500万円
《東証マザーズ》
インスペック:2億4000万円
リンク・ワン:1億6900万円
デザインエクスチェンジ:1億2800万円
レイテックス:1億5800万円
《大証2部》
塩見ホールディングス:1億6200万円
《ジャスダック》
五洋インテックス:2億3700万円
モンテカルロ:2億4000万円
資産家であれば、丸ごと買収できそうな会社もありますね。