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民主党のしたこととしようとしてること -問題解決能力の欠如

 民主党の政治が鳩山政権から菅政権に変わっても、その拙劣な政治手法は変わっていない。民主党は「戦後政治のドブさらいをする」と格好のいいことを言っていたが、したこと、しようとしていることは、一言でいえば「寝る子を起して、わぁわぁ泣かしただけ」である。

 まず、したこと二つを吟味してみる。
1 普天間移設問題(鳩山政権)
 あの大騒ぎを思い出してみよう。「最低でも県外」と言いつづけた首相は、寝てる子(国民)を起しただけで、結局既定路線の辺野古へ戻っている。沖縄県民にさも誠意のありそうな言葉を連ねていたが、口先だけの空約束になっている。国防という政治の大きな課題を、思いつきのアイデアでなんとかしようとしても、同盟国の意向も十分把握できていないのでは、政治的問題解決能力がゼロといわれても致し方ない。沖縄県民に期待を待たせ、その後で怒りを買い、同盟国との信頼を傷つけ、国民の失望をもたらした。政治家失格で退陣もやむを得なかった。 

2 日韓併合100周年「菅首相談話」(菅政権)
 日韓併合100周年の菅首相の談話には「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明いたします」とあり、宮内庁が管理している朝鮮王朝時代の書物「朝鮮王朝儀軌」についても、「韓国の人々の期待に応えて近くこれらをお渡ししたい」としている。

 翔年は個人的にはともかく、国と国のあいだでこういうお詫びの言葉は一度あれば十分と思う。こういう言葉を改めて公式に言うと、韓国の人々に新に嫌なことを思い出させ、ある人たちには新たな期待を与えることを思うとき、お詫びの言葉だけではすまない事態が必然的に生まれる。このことに政治家は思いを致すべきだ。首相が反省のことばを述べ、「韓国の人々の期待に応えて近くこれらをお渡ししたい」といえば、「朝鮮王朝儀軌」だけではすまなくなる。少なくとも、韓国民から「他の物も返して欲しい」という要求がでるのは必定だ。すでにその動きはある。
 沖縄の普天間問題にしろ、この問題にしろ、あまりにも不用意な軽い総理の行動と発言が隣国や同盟国の信頼を失うきっかけとなる。残念なことだ。
 その上、総理は官邸で開かれた会見で、李明博大統領との電話会談の内容について
「『真心のこもった談話だ』ということで大変評価もいただいた」と言った。これはなんだ。相手国に評価されたから、国民は喜べといっているのか? 外交とは相手国に喜んでもらうことではなく、自国の意図することを相手国に十分認めさせる行為であることを忘れてもらっては困る。


これからしようとしていることも二三吟味しておこう。
3 高速道路の原則無料化(国土交通省)
 前原大臣は、2010年度から最大4年間で高速道路の原則無償化を実施する方針を明らかにしている。目標だけならそれでいい。ただし、政治家なら目標達成のためのプロセスをシッカリ持っていなければならない。
 せめて「道路公団をどのように処理するのか?」、「公団が抱える約30兆円の累積債務をどうするのか?」、「高速道路を無料化した後、修理などの負担は誰が負うのか?」ぐらいは国民にハッキリ説明すべきです。これらは国民が負担する以外、解決はないのだ。無料化とはそういうことだ。期待だけ持たせて、いざ実行段階になると腰砕けになるのでは、情けない政権といわざるを得ない。

4 抜本的な年金制度改革(厚生労働省)
 野党時代の民主党の主張は年金の一元化などの抜本改革だったはず。長妻議員はそのために大臣になった。今は歯切れの良い改革案は何も聞こえてこない。大臣はこまごました数字の発表ではなく、年金制度の改革の実行プランを国民の前にキチンと提示して公開の場で議論すべきだ。
 ここでも民主党の実行力の弱さが懸念される。
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