不動産大手5社の2010年4~6月期連結決算が出そろい、本業のもうけを示す営業利益は高額マンションが好調だった東急不動産を除く4社が減益となったようです。
三井不動産や三菱地所は、前年同期に、個人向けのマンション分譲が例年より多かったことの反動が生じたうえ、既存オフィスビルの空室率上昇などで採算が悪化したことなどが響いたようです。
ただ、低金利やローン減税などでマンション販売は好調が続いており、通期業績は各社ともに4月公表時点の予想を据え置いたようです。
住友不動産は、営業利益が5.0%減の363億円となり、分譲マンション販売は好調だったが、賃貸ビルの空室率が8.8%と2.8ポイント悪化したのが影響したようです。
三菱地所のマンション売り上げ計上戸数は600戸以上減少し、三井不動産も約550戸減、野村不動産も448戸減った一方で、東急不動産は、世田谷区のマンションを新規に売り上げに計上したことなどで、分譲事業の売上高が35.8%増の186億円と大幅に伸びたことで唯一増益となったようです。
低金利は続きそうで、マンション販売の好調さも続きそうですね。