jojuさんのブログ
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バブル崩壊はドスンと落ちた後、だらだら続く
昔の大恐慌も日本のバブル崩壊もそうでしたが、バブルというのはハッキリした崩壊の後、ずるずるだらだらと崩壊していくことが多いです。
ドスンと急激に崩壊した後、さ、これで回復していくな、、と思うと、さにあらず。
その後も上下しつつ、ずるずると尾を引くのです。
なぜ、そうなるか?
それはバブルでしこたま溜まった不良債権を持ち越してしまうから。 ドスンと落ちたときに、あきらめて一気呵成に処理(損出し)してしまえば良いものを、ドスンと落ちたがゆえに、リバウンド期待してしまうのですね。
大きな崩落にパッチを当てたとこで、政府も民間も安心してしまう。 それがながーく尾を引いてしまう原因です。
欧州もさりながら、米国も未だ完全にウミを出し切ったわけではない。
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はじめは多岸の火事くらいにしか思っていなかったことが、
だんだん世界を巻き込んでいって
あれよあれよと見ている間に日本の株価が大暴落。
先日のギリシャ・ショックのときも
また来るかな?
と思って神経を尖らせていました。
米国は夏過ぎに色々な経済支援措置が期限切れになります。
オバマ大統領の打ち手が遅れれば、
深刻な恐慌を招く恐れがあるとわたしは見ています。
恐慌になるかどうかは分かりませんが、回復らしきものと再低落(急激ではない)を繰り返す中で不良債権が膨らんでいく状況になるのは困りものです。
バブルとは実態の無い富が膨らむことですから、実態のないものを無いと認めて損切りせねば、ホントの収束にはならない、、それが歴史の教訓ではないでしょうか。
金融緩和で思い切りジャブジャブにして、不良債権を覆い隠しても、それが不良債権の拡大再生産を生む、次なるバブルを大規模化させる、、、ITバブル崩壊から今回の証券化バブルに至る過程は正にそれだったと思います。
事後の流れがITバブル崩壊型(バブルの拡大再生産)になるか、日本の不動産バブル崩壊型(長期混迷)になるか、はたまた健全に脱却できるのかは、未だ不透明ですが、欧州に中途半端な処理で済まそうとする傾向が見えること、回復後は過剰流動性退治を意気込んでいる姿勢が欧米当局に垣間見えること、、からすれば、日本型になる可能性も低くはないのでしょう。
ただ、新興国への経済拡大、欧州の北半分と北米の労働市場の柔軟性(日本のように供給過剰が固定化せず、新たな供給に人材がシフトしやすい)、控えめな財政出動(過剰供給の非固定化)、金融市場の柔軟度・透明度からすれば、日本ほどのコジレはないと思います。
(追記)先進国間に資金融通の枠組みが出来てますので、リーマンショック時のような尖鋭的な流動性ショックが起きる確率はかなり下がっているそうです。 万一、これが再来したらトンデモないことになるとのことby GSリポート