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No.423 日経平均34円安、様子見で戻り鈍い=23日後場

 23日後場の日経平均株価は前日比34円63銭安の1万914円46銭と続落。アジア株安を嫌気して一段安となった。押し目買いもあって下げ渋ったが、週末ということもあり買いに勢いはなく、主力株を中心に戻り売りに上値を抑えられた。G20や、週明け以降の決算発表本格化を前に全体的に動きづらいことから、東証1部でも値動きの軽い小型株には物色の矛先が向かい、TOPIXは前日比0.03ポイント高の978.20ポイントと小反発した。東証1部の出来高は19億9993万株。売買代金は1兆4823億円。騰落銘柄数は値上がり958銘柄、値下がり549銘柄、変わらず168銘柄。

 大和証券キャピタル・マーケッツ金融証券研究所・投資戦略部部長の高橋和宏氏は「小型株への物色がみられた点から、センチメント的な強さは見て取れる。企業側が正式に修正したものや、観測報道をきっかけにした上昇もあって、業績面での支えが機能しているため、悲観的になる必要はない。現時点でG20(主要20カ国・地域、財務相・中央銀行総裁会議)では銀行課税の話が浮上する可能性が高まっている。各国の判断によるうえ、異論もあるため、まだ織り込む段階ではないが、話題に上ってくるようなら、週明け以降は金融セクターの重しになるだろう」と指摘している。

 業種別では、郵船 、商船三井 、川崎汽 など海運株が停滞した。昭シェル 、JX など石油株の一角も戻りは鈍かった。第一三共 、エーザイ など医薬品株もさえない。三井住友 、新生銀 など銀行株にも売りが継続した。京セラ 、TDK 、東エレク などハイテク株も軟調。トヨタ など自動車株の上値も重かった。個別では、10年3月期連結業績予想を下方修正した住精密 、10年3月期で最終赤字が拡大したジェイテクト が安い。ほか、ファーストリテ 、富士フイルム 、テルモ なども下押した。

 半面、東宝不 など不動産株は堅調。MS&AD など保険株も継続物色された。ヤマダ電機 、高島屋 など小売株も引き締まった。個別では、3月中間期連結業績予想を上方修正したシミック がストップ高配分。10年12月期第1四半期で大幅増益のコクヨ なども高い。三菱UFJ証がレーティングを引き上げたアルパイン や、複数の証券会社が目標株価を引き上げた総合メディカル なども買われた。なお、東証業種別株価指数は、全33業種中、11業種が下落した。

提供:モーニングスター社
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