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No.419 日経189円高、外部環境好転買い継続=21日
21日後場の日経平均株価は前日比189円37銭高の1万1090円05銭と4営業日ぶりに大幅反発し、終値としては3日ぶりに1万1000円台を回復した。GLOBEX(シカゴ先物取引システム)での米株価指数先物高が支えになった。序盤に上値の重かった上海総合指数がプラスに転じ、先物への断続的な買いもあってジリ高となった。東証1部の出来高は22億4332万株。売買代金は1兆6533億円。騰落銘柄数は値上がり1509銘柄、値下がり114銘柄、変わらず49銘柄。
中堅証券のマーケットアナリストは「短期筋の買い戻しもあって底堅い展開になった。終値で1万1000円を上回ったことはポジティブ。前日に上値を抑えられた水準だったため、ここで再び押し戻されれば短期的な上値メドとして意識されてしまっただろう。程度によるが、今後はこの水準を割り込んだとしても、気にする必要はなさそうだ。米国では決算発表をきっかけにした出尽くし感も指摘されているが、現在までに予想を上回る決算が目立つ。結果的に指数の支えになっているのは業績期待であり、国内でも同様に企業決算に対する期待が支えになるだろう」と指摘している。
業種別では、洋上での液化天然ガス生産事業への参入が報じられた川崎汽 など海運株が継続物色された。生産能力の引き上げが伝わった住友鉱 など非鉄金属株も高い。10年3月期連結で営業黒字に転じるエルピーダ などハイテク株も堅調。旭硝子 などガラス株もしっかり。三井住友 など銀行株や、クレセゾン などノンバンク株も引き締まった。ブリヂス などタイヤ株も上昇。鹿島 などゼネコン株にも高い銘柄が目立った。個別では、メリル日本証が投資判断を引き上げたANA 、10年3月期連結業績予想を上方修正したSUNX などが買われた。
半面、前日急騰の共立印刷 、マクロミル などが利益確定売りに押された。マッコーリー証が投資判断を引き下げた7&iHD などもさえない。10年3月期の連結決算を発表したJFE は買い一巡後にマイナス圏へ沈んだ。なお、東証業種別株価指数は、全33業種が上昇した。
提供:モーニングスター社
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