【第1部】円安でハイテク株の一角が買われたが、利益確定売りに上値が重く、日経平均株価は前日比10円51銭高の1万1292円83銭、東証株価指数(TOPIX)は同4.75ポイント高の995.54と、ともに小反発にとどまった。出来高は23億9315万株。
▽週内はこう着か
前場から後場前半にかけて、円相場の軟化を好感した買いが優勢となり、日経平均株価は一時、5日に付けた終値での年初来高値1万1339円30銭を上回る場面があった。しかし、1ドル=94円台前半で円安が止まったことに加え、時間外取引での米株先物安も重しになり、日経平均の上げは小幅にとどまった。
9日には、オプション4月きりの特別清算指数(SQ)算出を迎える。オプション市場の動きから、週内は1万1250円前後でのこう着が予想されている。このため、「無理に上値を追う必要はない」(中堅証券)との雰囲気が強い。
昼休み中、日銀が金融政策決定会合で現行政策の維持を決めたと発表したが、材料視されなかった。(了)
この図からすると……もみ合い相場に入ったのでしょうか?