能古島の片想いさんのブログ
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日産が電気自動車で成功できる理由
仏ルノーと独ダイムラーとの資本(技術)提携交渉が本格化した中でその交渉のテーブルに日産も参加するとのニュースが入ってきた。ルノー・日産連合でアライアンスを行っている日産が交渉のテーブルに付くそれ自体は、なんのサプライズもない。現実に発表後の株価も落ち着いたものであったし、すでに織込み済みであったのも不思議でない。そのことよりも関心は、提携がまともった場合は、どちらにより、メリットがあるかである。通常、国内企業同士の提携や合併では、報道や発表後、片方の株価が上昇してもう片方の株価が下落するのが一般的である。
今回の場合は、独ダイムラー側が積極的であると考えるのが自然であろう。クライスラーで大きな痛手を被った、ダイムラーにしてみればこのまま単独では、生き残れないという焦りがあうであろう。更にこれまで有望な自動車会社は、ほとんどが提携を行っており、選択枠が少なくなっている中でルノー・日産連合は、数少ない有望な相手である。では、ルノー・日産側にとってはどうか。ルノーと同じ、欧州(EU)のメーカーであることだけを考えれば、決して良い縁談とはいかないが戦略的な車種構成や販売ターゲットが明らかに違うためこのことは、さほど障害にならない。もうひとつは、技術力を考えて場合、日産が持つ技術力が他の2社に対して頭2つほど抜け出ている解釈が妥当であろう。では、日産にとってのメリットは何か。言うまでもなく、日本のカーオーナーであれば、メルセデス ベンツは、あこがれのブランドであることは、言うまでもない。これまで日産は、ブランド力がトヨタ・ホンダと比較して劣るため、余計な販売値引き・販売奨励金を支払うというハンディを背負っていた。これは、カルロス・ゴーン社長も99年就任当初に認め、ブランド力UPを最大限行っていくといっていた。それがGT-RやZの復活である。技術供与でダイムラー側にGIVEしてもダイムラーのブランドは、TAKEする価値が十二分にあり、提携の効果大。また、交渉しているのは、日産をV字回復させた男であることを忘れてはならない。ダイムラー側にしてもクライスラーとの失敗は、教訓としてあるとともに同じ轍は、踏まないであろう。10年前におこった世界中の自動車業界の提携と合併で成果を最大限に上げているのは、唯一、ルノー・日産連合である。その成功のノウハウは、蓄積され仏・独・日連合として成功するはずである。
前置きが長くなったが、電気自動車で日産が成功するのは、間違いないと考える。その理由がインフラ整備である。現時点では、10月に発売する「リーフ」のフル充電時の走行距離は、160キロメートルと発表されている。確かに長距離走行には向かない向きもあるが調査によれば、一日の走行距離が50km未満の自家用車が全体の90%以上であるとの統計が出ている。もうひとつ、成功する根拠が日産が全世界で強烈な勢いで各国・各都市・各地域とインフラ整備・助成等の約束・協定を取り付けていることである。インフラが整えば、安心して電気自動車を買えるという訳である。価格は、発売当初は、300万円後半で落ち着きそうであるが日本の場合、100万円以上の助成金が国や行政からでる見込みであるため、それほど高額にはならないであろう。日産の戦略も当初は、企業をターゲットにしており、堅実なやり方である。それは、今の消費者は、環境(エコロジー)に敏感になっており、企業側も無視できなくなっている。営業車で購入した「リーフ」が町を走ればそれだけで日産にとっての宣伝効果は、大といえよう。台数が増えれば、製造原価は、下がっていく。これは、ハイブリットや液晶テレビで実証済みだ。まず、シェアを獲得して市場を握るやり方は、市場を占有するもっとも現実的なやり方であろう。私も会社を経営している。一般の経営者と違うのは、人口800人足らずの島で「食の安全・安心」を届けようと努力している。島の環境・保護を考え、昨年11月にこのリーフのインターネット予約を行った。島で走る走行距離は、多くても1日40km前後であり十分だ。それから九州電力とオール電化の契約を近く結ぶ予定である。どういうことかというと東京電力や関西電力も同じであろうが九州電力とオール電化契約を企業・家庭が結ぶと夜間電力が昼間のなんと1/5になってしまうのでほとんどただ同然で朝には、充電が終わっている。わたしは、特に日産に肩入れはしていないが投資の対象として注意深く見守っている。配当も2012年3月期に年30円以上の復配が見えてきた気がするため、配当性向だけでも魅力がある。
今日は以上です。
次回は「レオパレス21」の日記を書きます。
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