【オリンパス】当面はD-SLR新製品の売行きや、DSCの…

[TIW藤根 靖晃さん]

当面はD-SLR新製品の売行きや、DSCの売価動向に注目

＜株価は指標面から割高感＞
現在の株価は指標面で割高感のある水準といえる。大幅な円高進行がない限り想定以上に業績が崩れるリスクは小さいとみるが、株価の本格上昇には、 DSC（デジタルカメラ）の更なる採算改善、医療部門の収益性向上がクリアに見えてくることなどが条件になるとTIWでは考えている。

＜通期では依然下振れ懸念が残るとみる＞
10/3期1Q（4-6月）は、前年同期比19％減収、35％営業減益。DSCの価格下落が想定より小さかった他、経費削減も順調に進展し、会社側は上期の営業利益予想を40億円引上げた。通期業績計画は据え置かれたが、TIWではもともと下期の大幅利益回復は困難とみていたので、通期で下振れ懸念が残るとの見方は変わらない。但し、大幅未達の可能性は一歩後退したと判断し、TIWの通期利益予想を今回引上げた。

＜映像ではDSCの売価動向や新製品の売行きに注目＞
映像部門の今後の注目点はD-SLR（デジタル一眼レフ）新製品の販売状況、及びコンパクトDSCの売価動向など。また、医療部門では、次の内視鏡大型新製品の投入までの端境期を、新興市場への販売拡大と外科用内視鏡・処置具の強化でどこまで牽引できるかがポイントとなる。

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