映画ずきのしんちゃんさんのブログ
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個人消費が暗雲
週末の日経平均は、10597.33(+80.14)と予想外に堅調に上昇し高値を更新。転換線10439の上、基準線9840の遥か上にあり、ボリンジャープラスシグマ10480も守っている。だが、上ひげをつけており、売買高もお盆休みで膨らんでおらず、ボリンジャーも狭まりつつあり、そろそろ一服してもおかしくない。ただ週足をみると、転換線9840の上で、雲の中を上昇しており、雲の上限10798が視野にはいってきている。週足ボリンジャーもプラスσ10272を確保しており、日足の転換線を割って一服しても週足転換線、プラスσあたりを確保できれば上昇基調は保てるのではないか。
NYダウは9321.40(-76.79)まだ転換線9305は守っており、基準線8765の遥か上。しかしボリンジャーはプラスσをきってきていて、バンドが狭まっており、7月以来の上昇はいったん目先お休みにはいりそうだ。もっとも、週足は転換線8762、雲の下限9005のかなり上にあり、週足転換線、週足ボリンジャーのプラスσ9135あたを確保できていれば、なお中期的には上昇基調とみれるのではないか。
一方ドル円は94.93。基準線94.88、ボリンジャーのTP94.71のギリギリ上にある。週足は基準線96.43と転換線95.31をわずかに割ってきているがかろうじて、雲の下限94.75でとまっているところ。週足、月足のTPもこの近辺にある。月足のチャートで大きく見ると、2007年からの下げの上値抵抗線と、2008年12月からの上昇の下値抵抗線のつくる大きな三角持合が煮詰まってきている状況で、この水準は、日足、週足、月足の指標が皆集まっている重要な節目になっている。どちらにブレイクするか、予断を許さないが、月足MACDはシグナルを上に抜けそうになっており、長い眼ではドル買いへ向かいつつあるのではないかとも思われるが、月足RCIはまだ下げており、まだ方向は明確にはなっていない。
アメリカでは、鉱工業生産が改善したものの、8月のミシガン大学の消費者信頼感指数が7月の66.0から63.2に落ち込んでいることが発表された。予想は68.5だったということで、期待に反して、アメリカの個人消費がいまだに大きく落ち込んでいることが示された。先に失業率が底打ちしたようにみえたのも、実は求職を放棄した人たちを含んでいなかったためだ、ということがいわれており、最近の楽観に水がさされた感じになりつつある。このまま個人消費の回復がすすまなければ、株も一定の調整にはいるのではないか。ドル円の動きは、アメリカ経済への期待と失望のせめぎあいを反映して、かなり荒い上下を繰り返しているようにみえる。
ただ、アメリカ国債10年ものの、金利の動きを長期でみると、月足基準線3.625あたりを抜けられずにいるものの、2007年からの下げの上値抵抗線はいったん抜けたようにみえる。月足のボリンジャーもプラスσを抜け、MACDもシグナルをぬけて上昇している。長期金利が明らかに上昇トレンドをつけていることは、国債の大量発行による悪い金利上昇という側面も否定できないとは思われるが、やはりアメリカの経済の底打ちを反映しているとも思われるし、長い視点でみれば、金利差を反映してドル買いのトレンドが再びでてくるように思われ、もしそうなれば目先調整したとしても、東京の株はNYの株の上昇に、為替差益分だけのプレミアムがついてもおかしくない。とはいえ、まだドル円ははっきりしたトレンドを示していないので、期待通りになるかどうか。
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