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090803概況

東京市場、日経平均株価はもみ合いから4日ぶりに反落した。企業業績への期待感から底堅い値動きとなっているが、高値警戒感の台頭から、日経平均は上値の重い展開。日経平均は前営業日までの3週間に1000円以上上昇し、高値警戒感から取引開始直後から利益確定売りが先行、目先的な警戒感が強まる格好となっていることが上値を抑えた。今週は週末の米雇用統計をはじめ、重要な経済指標の発表が相次ぐことも見送りムードを醸成しているようだ。今晩には7月の米ISM製造業景気指数の発表を控え、指標の発表を受けた米国市場の動向を見極めたいとの思惑が強まっているもよう。一方、銀行株のウエートが大きいTOPIXは、同セクターが値を上げていることが追い風となり、12連騰となった。

出来高は概算20.6億株(前日比-3.3億株)、売買代金は1兆4380億円(前日比-3054億円)

TOPIXは12日続伸でバブル後最長を更新し、約21年半ぶり(1988年2月10日~3月2日に16連騰して以来)の記録となった。日経平均に比べて出遅れ感が強かったが、ようやく6月12日につけた年初来高値(954.08)を更新。時価総額上位の自動車、メガバンクなどが商いを伴って上昇したことが寄与した。企業業績の改善を背景に上値追いの展開が続いており、昨年10月以来となる1000ポイントの大台回復も視野に入ってきた。

8月相場入りしたが、直近数年の動向を振り返ると分が悪く、2001年以降の日経平均の騰落状況は3勝5敗となっている。上昇した3回は、2006年:好業績を背景に外国人買いで16000円台回復、2005年:衆院解散をきっかけに外国人買い、2003年:良好な景気指標を背景に上昇、2000年:ゼロ金利政策の解除を契機に買い戻し。その一方、下落した5回は、2008年;世界的な景気減速懸念、2007年:サブプライムローン問題で信用収縮、2004年:景気減速懸念からハイテク株安、2002年:夏枯れ相場でジリ安、2001年:景気減速懸念からハイテク株安となった。上昇した年の特徴は、良好な企業業績・景気指標、政治や金融政策の好転を背景に外国人投資家の買いが入るという構図。一方、下落した年の特徴は景気減速懸念などからハイテク主導の下落となる構図で両極端の様相を呈している。今年に関しては、景気回復や業績改善への期待感、月末の総選挙を控えて上昇のケースに該当するとみられ、6ヵ月連続で月足陽線・プラスとなるか注目される。
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